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アナザー・スキップ・スキップ・ビート!

№1(side:京子)

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「ああ わかったから…。」

 ぼそぼそと 誰かの話し声が聞こえる。

「いいかげんにしてくれよ!おふくろ!こっちは、まだ朝の6時だぞ!?」

 …?
 おふくろ…?

 頭がまだぼんやりしてるけど…この声…どこかで…

 …っ!!

 がばっと跳ね起きた!

 …?!

 どこ!?ここ!!

 豪華な…でも…まるで生活感のない…すっきりした…内装…ホテル!?

「ああ。悪い!起こしたか?」

さっきの不機嫌そうな声が とたんにあわてたものに変わる。

「みろ!キョーコまで 起こしちゃっただろうが…!」

  いらだたしそうに 言い放つ…この…わがままな物言い…。

「替われ?ダメだ!奏音と亮にも話できる時間帯に こっちからかけるから!」

 かなね…?りょう…?誰のこと…??

 いや。
 それより…

 さっきから すぐ…そばに
 体温感じるほど やたら間近に…

 いるのは…だ…れ…?
 
 確かめたい…けど…体が…こわばって動かない!

「全く!日本とアメリカじゃ 時差があるんだって 何度いやぁわかるんだ!」

 会話を強引に終えて、携帯電話を ぴっと切る音。

「悪かったな キョーコ。まだ早いし…もう少し寝てていいから。」

 すまなそうに声をかけられて 優しく後ろから抱きしめられた。

 ひっ!?

 おぞっと寒気がよだつ…!

 こ、この声…!?
 わ、わたし…よく知ってる…この声…!

 そっと髪の毛に口づけられている軽い空気の流れ
 指をからめてなでてくる男の手の感触で…
 自分の髪が…背中の真ん中まである長さなのだと知る…。

 背中の…真ん中まで?

 わ、わたしの髪…肩にさえ届かない ショートカットのはずよ!

 どうなってるの!?

「キョーコ…」

 …っっ!!

 うなじに 熱い息を感じてぞくっとした…!

 ほ、ほうけてるばあいじゃない!

「…やっ…!」

 と 言うまもなく 後ろからあごをとらえられて唇をふさがれた…!

 …!!!!!!!!!!!!!!!!!

「いや!!」
 必死に押しのける!

「…!?キョーコ…!?」

 唖然として 私を見つめる男…!

「ショ…ショータロー!!?」

 な、なんで!アンタが!!

「は?」

 一瞬 目を見開いたショータローは すぐに苦笑した。

「久しぶりだな その呼び方。」

 …?『久しぶり』…?
 わ、私は、いつもアンタのことは こう…!

「機嫌直せよ。朝っぱらから 起こしたのは 謝るから…な?」

 私の顔をのぞきこんで ほほえむ。

 …!?!?!!??!

 …誰よ、これ!

 あ、ありえない!
 ショータローが謝るとか!私の機嫌をとるとか!!
 そもそも 突き飛ばしたのに 怒らないとか…!!!

 はっ!

 よくよく見ると
 似てる…けど…違う…。

 年の頃は 20代後半もしくは30代前半…。
 ショータローより 10歳は年上…の美青年…??

「愛してる…」
 そっと 私のほほを両手ではさんで 優しく唇にキスしてきた。

 あまりにも…優しくて いとおしそうな様子に…抵抗できなかった…。

 ゆ、ゆめ…!?
 な、なんで こんな奇想天外 ありえない設定の夢見てるの!?私!!

「…キョーコ…」

 …!
 い、いけない!!

 ぼぅっとしてるまに 再度ベッドに逆戻りして 上からのしかかられてる!
 ショータローもどきな男のキスは、さらに深くなってきた…!!

 抵抗しようにも ぴくとも動かない!

 や、やだ!こんな夢!!
 お願いだから!早く醒めてよ!!

― I promise you~♪ ―

唐突に 歌が流れた。

「…ったく!」

いらだたしそうに男が起きあがって、やっと自由になれた…!

た、助かった!!

おふくろ!いいかげんに!…あ、祥子さんだったか…悪い!」

怒鳴りかけた男の声が すぐ、尻すぼみになった。

「どうしたんだよ、こんな時間に。
…は?ダメに決まってるだろ!キョーコは育休中!…え?」


イクキュウ中…?イクキュウ…イクキュウ…!?

…私…が?

『イクキュウ』…って…なに…?

「ああ…確かに…断りにくいよな…。一応 聞いてみる。」

しぶしぶという感じで 男がため息をついた。

「…けど、キョーコが嫌がったら 無理強いさせるつもりないからな!
…はいはい、なんとでも言ってくれ。じゃあな!」


不機嫌そうに 男が 携帯電話を切った。

「キョーコ。今夜のリサイタルで『遙かな夢』琴演奏してもらえないか?」

「…はっ!?」

「大統領が おまえの大ファンで…」
 
『ダイトウリョウ』…???

「どうしても 本人が演奏してるとこ 生で見たい聴きたい!
…って、うるさいらしい」


男は すごく 腹立たしそうに言う。

「オレは 正直 おまえを人前に出したくないし 断りたいんだが
…興業主の顔も立てないと…な。」


『遙かな夢』…
 先日、クランクアップ迎えたばかりの

 …『水月の舞』のテーマ曲…原曲はリスト『愛の夢』

 …こいつのリサイタルで合わせる予定で…特訓してる…琴の曲。

「昨夜 歓迎レセプションで おまえが和服で それ演奏したの
 あっという間に 広まったからな!」


心底疲れた…という顔で はき出すように言う。

「結婚して16年もたつのに…オレは いつまで やきもきしてなきゃならないんだ!まったく!!」

『ケッコン』…?
『16年』…??

…ダレ…が?
ダレとっっっ!?
    
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