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遥かなるスキップ・ビート!

遥か №3(side:京子) 天の白虎

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「ようこそ!神子殿!私がマリアの祖父、ローリィ宝田です!
 狭い家で恐縮だが、どうかごゆっくり…。」

 狭い…って!

「…東京ドーム すっぽり丸ごと はいるよね…。ここ…。」

 よ、よかった!
 現代人の感覚通じる 皓君が居て!

「ちなみにここは、春の館でしてな。他に同じような館が3つあります。
 夏になったら 一里離れた別邸にご案内させていただきましょう!」

「…。」

 思わず 皓君と顔を見合わせる。

「し、失礼ですが…。」

 奥座敷めいたやたら豪勢な部屋に通されて…おそるおそる伺う。

「ローリィ様は…この都の…王様かなにかで?」

「とんでもありませんぞ!おそれおおい!この都には、ごりっぱな帝がおいでです!」

「祖父は、左大臣の職についておりますの。」

 左大臣…?

 …という役職で 実際に財力も 伴えていたのは…。

 『帝』が 『実際にも』権力を持ってた時代…。

 ってことは…。

 鎌倉以後では ない…絶対に! 

「しかし、名君の誉れ高い帝も最近は 御気色がすぐれず…病がちで…。
 京は今、危機に瀕しております。」

「お願いします!京を救えるのは、神子様だけなのです!」

「最初に出てきた ああいう化け物が…京中 いたるところにいるのですか?」

「はい…ほうぼうに…。」

 マリアちゃんが 唇を噛みつつつぶやく。

「だとしたら、恐くて誰も外には出たがらないだろうね。」

 皓君が ため息つく。

「…となると 生産活動及び消費活動が著しく停滞して、
 今、京の機能は、実質停止している状態なのね?」


「せ、せいさん…き、きのう…?」

「京子ちゃん…もっと…かみくだいて!」

「つまり 民は 外で働くことも 買い物もできないから
 京は 今 外には誰もいないんじゃないかって!」


「いえ…!それが…人々は、普通どおりに…。」

「え!?」

「ど、うして!?」

「そういう化け物どもの姿が見える者は、限られているのです。」

 脇から 凛とした声が 響いてきた。

「このお屋敷で…見えるのは マリア様と私のみ。」

「敦賀さん…でしたっけ。」

「どうぞ、蓮とお呼びください、神子殿。」

 丁寧に頭を下げてくるけど…
 
 呼べますか!
 どうみても10歳くらいは年上の方じゃないの!

「残念ながら、私にも見えませぬ。私には、力がないのです。愛の一族の特殊能力が!」

 ローリィ左大臣が無念そうに言う。

「化け物の姿が見えないって言っても…害がないわけじゃないのでしょう?」

「…神子様は…、聡明なお方なのですね…。」

 敦賀さんが なぜか感心している。

 …こんな当然のことに…感心されても…。

「で、でも、民は『普通どおり』…って」
 
「何事もなければ、こちらのお二人が『危機』だの『救え』だのおっしゃらないわよ!
 帝のご病気だって 化け物の樟気にあたったとか…あるいは…」


「…『あるいは』…?なんでしょう?」

 …?!

 新たな声が 割り込んだ。

「失礼致しました。案内はこうたのですが、気づいて頂けず…。」

 眼鏡をかけた 物静かな物腰の男性が入ってきた。

「これは!失礼を!ささ、お入りくだされ!」

 左大臣があわてて招き入れたところを見ると、身分もそれなりにあるのだろう。

「神子殿、こちらは 社 倖人殿。右大臣のご子息で…。」

「検非違使を務めております。なにとぞ、お見知りおきを」

「…けびいし…?」

「私たちの世界で言う 検事と裁判官を兼ねたようなお仕事」

「…け、けんじ…?さいばん…」

 なにやらつぶやいてるマリアちゃんには構わず、社さんという人は もう一度 問いかけてきた。

「『あるいは』…の 続きを お聞かせ頂けますか?」

「『その化け物たちを 京中にばらまいた何者かが かけた呪詛にやられたのでは?』…と
 言いたかっただけです。」


「…み、神子様!?」

「み、帝を 呪詛…!」

 マリアちゃんと左大臣が青ざめて震え上がっている。

「ど、どうして そんなこと言えるの?京子ちゃん!」

「あのね…皓君。」

 改めて 向き直る。

「周囲をよく見て。
 衣装・調度品・風俗から 考察するに 仏教思想に感化されてるのは 明白でしょう?」


「え…?」

「仏教思想なら、殺生を犯したものは 無間地獄に陥ると 頑強に刷り込まれるから、
 直接 血なまぐさい暗殺とか そういうのは おきにくい社会構造になるのよ!」


 なんせ 自分の死後 極楽に行くか地獄に行くか…の 分かれ道!

 どれほど 憎み合っても 暗殺とか できない!仏様が恐くて!!

 権謀術数うずまいた平安時代に
 血なまぐさい事件は少なかったのは その証!

「え…え?」

「でも、その分!こういう社会は 讒言とか 密告とか 呪いとかを 根暗に 陰険にやりがちなのよ! ねちねちと 陰湿に!」

「え、ええっと…。」

「…ご明察です。」

 社さんが 感に堪えぬ…という声を出した。

「正直…半信半疑でしたが…今、確信致しました。
 神子殿、微力ながら 私もお仕えさせてください。」

「社殿!」「ご決心くださいましたのね!」

 左大臣とマリアちゃんの 喜びに満ちた声がハモった。

「はい。八葉の一人として…天の白虎として…神子殿にお仕え申し上げます。
 よろしくお願い申し上げます。」

 深々とお辞儀されて…思わず 皓君と目を見交わしてしまった!

「ど、どうするんだよ!京子ちゃん!」

「私が、聞きたいわよ!」

 こんなのが あと何人出てくるのよ!
  
 そして…私に 何させるつもりなの…!?いったい!!
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