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遥かなるスキップ・ビート!

遙か №10(side:尚)曲水の宴

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「言っておくが!オレはいやだと言いはったんだからな!
 いきなり 背後から 矢を射たりするなよ!?」


「…なんのことでしょうか…?」

「おまえが惚れてる女の許嫁演じるからって 八つ当たりはよしてくれ!…ってことだ!!」

「…え…っ」

 ばばっと ガキの顔が赤くなった。

「お。おれは そ、そんな…!」

「…隠してるつもりだったのか…?」

 「あれ」で…!?

「…わ、分かっちゃいました…か?」

「分からいでか!!!」

 誰が見たって 一目瞭然ってやつだ!
 あれで気づかない キョーコってヤツの鈍さの方が信じられない!

「お待たせ~」

 近づいてきたキョーコの声が 会話を中断させる。

「遅かったな。大宮様は なんと?」

  帝の御母上に (許嫁を演じて)ご挨拶に伺ったところ
  大宮様は やたらに こいつのことをお気に召したらしく
  こいつだけを ひきとめて なにやら 話が弾んでいたようだ。

「今夜の曲水の宴に招かれたの…」

「きょく…?」

  !!!

「こっ!断ったんだろうな!?即!!」

「それが…なんやかんやと 言いくるめられて 出席することに…。」

「バカか!お前は!!」

「あの…キョクスイのエン…って?」

「まがりくねった人工の小川に 酒の入った杯流して 次々に飲んでく…
 流しそうめんならぬ流し酒ね!」


「それは、困ったね 俺達 未成年で 酒なんか飲めないし…。」

「そうよね…日本酒は も一つ苦手なの。
 カルーアミルクとか ベイズリーとかなら 好きなんだけど。」


「…16歳で なんで酒の味 知ってるの…京子ちゃん!」

「ちがうぅうううううううううううっっっっっっっっ!!!」

 頭の血管が切れそうだ!
 
「酒を飲むのは罰だ!!その杯が流れてくる間に、和歌を詠まなきゃ 飲まされるんだ!」

「和歌…!」

  やっと理解できたらしい皓ってガキが 遅ればせながら 真っ青になってくれてほっとした。

  よかった!
  常識の通じるヤツがいて!

「三十一文字(みそひともじ)適当に 書いときゃいいの。『色は匂えど散りぬるを』…とかね!」

「盗作は、ダメだろうがっ!」

 一難去って また一難。
 こんな張りぼて女に 和歌なんぞ詠めるわけない!

 しかし 時ってヤツは 容赦なく流れる。

 華やかな管弦の元、曲水の宴は始まってしまった。

「…あの…お方は…?」

「不破殿のご子息 尚殿の許嫁とか…。」

「まあ!摂政殿の…」

「さすがに 気品があって 見目麗しい…。」

「ご身分が上がれば 極上の美女までついてくるのですな…まことにおうらやましいことだ。」

 新参の女 ましては(見た目だけは!)すこぶるつきの美女とあって 
 あの粗暴女キョーコは 注目の的だ。

 その弟ということにしてある皓ってガキは、あの女のすぐそばの木陰に身をひそめてる。

「そのほうが 京子ちゃんのすぐそばで、いざというとき 動きやすい」

  とか…いいやがって…どこまでも 一途なヤツだ。

「尚殿 杯が…。」

 側に控えた 従者のささやきに我に返った。

  おっと!

 さっと 短冊に歌をしたためて流れてきた盆におく。

 間をおかず 酒の入った杯が流れてきた。

 『雲の上 鳴くなる鶴(たづ)の 言誉めし 君に逢ひみて 月に酔ひける』

  詠者がオレの歌を吟じ、感嘆の声と拍手が起こる。

  ほっ

  あぶない!
  ぼっとして、罰杯くらうとこだった!
 
  酒飲むくらい なんてことないが
  『歌』に関しては 俺には誇りってものがある!

  !

  次は!

  あ、あの女!

  あんなヤツに歌なんぞ!

  さらさらっと 書き付けた短冊を受け取った詠者がよみあげる。

 『月に酔うて 翼休める 夫婦鶴(めおとづる)聖(ひじり)に中(あた)りて 清かに白し』

  …っ!?

  おおおおっ!

  一斉に盛大な歓声と拍手が送られた。
 
「ま、さすが許嫁。相聞歌になさるなんて。」

「いやはや。あてられますな…。」

「しかも、李白の漢詩を読み込むあたり…さすがに教養がおありだ。」

「これほどのかたが、噂になってないなんて…。」

「いったい、どちらの姫君だ?」

  …。

  …この女…。

  い、意外と…やる…のか?

「興味深いお方ですね。」

  …!

「貴島…殿!」

  臣籍に降下あそばされたとはいえ やんごとなき御血筋。
  あわてて 礼を取る。

「マリア姫がおっしゃった龍神の神子殿とは あのような麗人でしたか。
 これは、先が楽しみですね。」

  …!?

「しかし、どうせ演じるなら 私の許嫁でもよかったのに…。私とて八葉なのですから。」

  なっ!?

「地の白虎…と マリア姫より ご指名を受けました。今後とも よしなに。」

  こ、こいつが…?

「あの麗人…不破殿と競い合って 我が者にするという筋書きもおもしろそうですよね…。」

 にやりと笑う。

 ぞく!

 帝にとっては、叔父であるが…
 帝とは違って 女には まったく節操のない!

 こんなヤツが!八葉だと!?

 どういう人選なんだ!?マリア姫!!

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~ Comment ~

ありがとうございます ^-^

Rinさま たびたび、コメントありがとうございます。
再編集しながら ぼちぼちと出してまいります。
よろしくお願いします *^-^*

まとめて読ませていただきました。
貴島さんまで出てきて、なにやら波乱の予感?!
先が楽しみですv
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