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遥かなるスキップ・ビート!

遙か №11(side:京子) 地の白虎

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「貴島…秀人…殿。地の白虎…ですか。」

「どうぞお見知りおきを 神子殿。」

 内裏の一角に賜った部屋で、新たなメンバーに引き合わされた。

「臣籍に降下あそばされたが…帝の叔父上に当たられる 高貴なお方だ。」

 地の青龍…不破尚という 若造が 改めて紹介する。

「いえいえ。摂政大臣のご子息にして 東宮の伯父上であられる尚殿には とうてい及びませぬ。」

「私など…。『しょせん 下級貴族が 娘を売って成り上がっただけ』…と
 影で こそこそ 言われているのは 重々 承知いたしております。」


「下々の者は とかく口さがないものです。お気になさらないことです。」

「いいかげんにして!」

 聞いてて いらいらする!

「天は人の上に人を作ってないの!私から言わせりゃ 皆同じ!」

 二人が あっけにとられている

「そんなことより!京の危機を救うことが大切でしょう!?」

 一刻も 早く!
 
「そのとおりです、神子殿。」

 とたん
 貴島という男が にじり寄ってきた。

 …っ!?

「やはり あなたはすばらしいお方だ。ぜひとも もっとお近づきに…・」

「おやめください、貴島殿!」

 地の青龍…不破尚が 私の前に立つ。

「…おや?許嫁というのは まんざら お芝居でもないのですか…?」

「あなたさまの御ためです!神子の背後をごらんなさい!」

 私の…背後?

 急いで振り返った。

「…どうかした?京子ちゃん。」

 皓君が いつものようにおだやかにほほえんでいる…だけだ。

 何 言ってるんだか!軽薄男が!

 いや
 軽薄…とは 言えないか…。

 あの歌は、宴を祝し、帝のご威光を讃えるちょっとしたものだった。
 とっさに 帝と奏音ちゃんの麗しい夫婦仲をことほぐ相聞歌にしたくなるくらいに…。

 どうやら
 この…地の青龍、不破尚という男

 和歌の才だけは あるらしい。

 …見かけによらず…!
 
「とりあえず…内裏のどこかにあるらしい 呪詛の手がかりを探すのが先決です!」

 時間が惜しい!
 こうしてる間にも、現代では 私が居なくて 我が家はてんてこまいのはず!

「なにか…心当たりはありませんか?怪異の噂とか!」

「…そういえば…先ほどの宴で気になることが。」

 貴島という男が 唐突に 真剣な表情になってつぶやいた。

「…と おっしゃいますと?」

 尚が 貴島に問いただす。

「管弦の音です。奏者の数と合わなかったのですよ。」

「誰かが 体調悪くて 音を出せなかったとかじゃ…?」

「逆ですよ。」

 皓君の問いに、いささか青ざめた顔で 貴島が答えた。

「音のほうが 多かったのです!あきらかに!」

「は?」

「…宴の楽しさにまぎれて…今まで 忘れていたなんて 我ながらどうかしている!」

 貴島の声が 震えている。

「中に一人 すばらしい琵琶を弾く者がいて…楽人の席をそれとなく注視していたのです。
 思い返すほどに…間違いないと分かる!どう考えても 音だけが一人分多かった!!」

「貴島殿がおっしゃられるなら 間違いないでしょう。」

 尚が つぶやいた。

「そう言うところを見ると…貴島殿も 管弦の才がおありなんですね?」

 とたんに
 にっこり 貴島がほほえんだ。

「どのような楽器でも 神子のお望みのままに 奏じましょう。
 なんでしたら 今宵 一晩中月を見ながら 愛の調べを…。」

 すっと 私の手を取る。

 な、なに!?この男!!
 さっきまで 蒼白な顔してたくせに!!

 すっくと 背後の皓君が立ち上がる。
 手には なぜだか 弓と矢。いつでも 照射できる体勢!?

「ま、待て!!皓!!」

 尚が いきなりわめきだす。

「…不破さん…」

 皓君らしくない 怒気をはらんだ声?

「わ、わかってる。わかってるから!落ち着いてくれ!!」

 尚が 必死で 皓君を 止めている…。

 …何事!?

「貴島殿!浅はかなふるまいはお控えください!どうか!!」

「…ほぉ…これは…。」

 尚の必死な声に 興味深そうに 貴島が答える。

「なるほど。『弟』では、ない…のです…な。」

 その声は 実に楽しそうだった。

「と、とにかく」

何がなんだか 訳が分からないけれど、当初の目的を忘れちゃいけない!

「その異変のあった場所…調べましょう!」

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~ Comment ~

でます ^-^

黒い麒麟と白い麒麟がいまして
黒は、「あちら」同様 倒すべき敵として
白は、ヒロインを助けてくれる味方として
出てまいります♪

「あちら」の麒麟と対戦したことは
一度もありませんが ;-;

久々に読み返すと

貴島氏、ただの女好き貴族じゃなくて、やんごとなき帝の血筋だったんた(笑)
改めて読むと、忘れていた設定が楽しいです。

そういえば、遥かの原作全く知らないのですが、四神の他に麒麟も出てくるのでしょうか?
いえ、「あちら」の世界を思い出したもので。
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