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遥かなるスキップ・ビート!

遥か №19(side:皓) 陰謀

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「待つんだ!皓君!!」

 立ち上がりかけた俺の肩が はっしと押さえられる。

「止めないでください!クー先生!今から あの屋敷に乗り込んで!」

「何の罪もない家来達 手にかけるつもりか?落ち着きなさい。」

「…失礼ですが…ヒズリ先生…。」

「クーでいいよ。蓮君。」

「…このままでは 神子様が あのぼんぼ…尚殿の許嫁と…大々的に認知されてしまいますが…。」

 大きな水盤…
 (不思議なことに 縦にしているのに まるで水がこぼれない…!)

 その中に映る
 リアルタイムで送られてくる映像見ながら
 不機嫌さを隠しもせずに 敦賀さんが続ける

「いくらなんでも まずくはありませんか?」

「大願成就のあかつきには、龍神の神子であるがゆえ 事をなしおえたあとは 
 神の元に 天上の世界にお戻りになったのだ…といえばすむことだ。」

 あっさりと クー先生が言う。

「それより…続きをみよう。」

「はっ!」

「…はい…」

 水盤の中で続いてる ヤツと京子ちゃんの会話に耳を傾ける。

「この家から…呪詛…!いったい 誰が…そんな!」

「この家に…新しく来た家来とか…は?」

「ほとんどがそうだ…!うちは、成り上がり者だからな!
 昨年、奏音が皇子を産んで中宮になってからってものは
 屋敷の大きさも 仕える者の数も倍増したし…。それに…。」


「…それに?」

「…うちを 憎み怨む敵も…一気に増えたはずだ…倍どころじゃなく…な。」
 なんとも辛そうな眼になった。

 …自分の身分・地位を鼻にかけた
 軽薄そうな男だと思ったけど…こいつ…案外…

「内裏にむけた呪詛の元が ここにあるとわかったら…。」

 やつの顔が 真っ青だ。

「連中は 畏れ多くも 帝をなき者にせん…と 父上がしくんだのだと 言いつのるに違いない!」

「まさか!帝のおひきたてがあるからこそ、この不破家が繁栄してるのでしょう!?」

「今は 奏音…様のお産みになった皇子が…亮殿がいらして!すでに皇太子になられている!!」
 
 頭を抱えて 不破がうめくように言う。

「この先、どんな後ろ盾の女が入内して奏音から寵を奪い、
果ては皇子を産んで、亮から皇太子の地位を奪うかもしれない。
 それならいっそ、今の内に…と。」


「…なっ!?」

「そう考えての陰謀だと…言い張るつもりなんだろうよ!この呪詛の仕掛け人は!」

「ひ、ひどい!」

ひどいっっ!!

「なんと卑劣な!」

 思わず 水盤のこちらで 怒りの声が出る。
 
「あ、あんまりじゃないですか!これ!」

「静かに。」

 クー先生が たしなめた。

「…こういうことしそうな敵に…心当たりは…。」

「ありすぎて わからない!!」

  すぐに 不破が天を仰いだ。
 
「ごぼう抜きに 身分があがった分…抜かれてしまった貴族の憎しみは相当だろうし…。
 奏音の入内以後、帝は 他の誰の入内も拒んだから…
 『娘を 妃に』と勇んでいた方々の恨みは…まして。」


「でも、そういう人達が この家に出入りは…。」

「誰でもできるんだ!」

「…え?」

「さっきもみたろ?父上も母上も…今だに 根っこの所では 下級貴族の意識が脱けてなくて…
 高貴な方々のご身分には弱いんだ。」


「そういえば…身分制度の上から言えば…左大臣よりも アンタんとこのほうが上よね。」

「にぎやかな宴会も好きで…今日みたいに何かといえば…宴を開く…
こればかりは 下級貴族のときから変わらない。」


 不破が どこか 遠くを見るような目になる。

「安い濁り酒に自分でとってきた川魚…家族の演奏…それだけで…
お客様方をもてなしていたんだ…昔は…。」


「尚…」

「そのころの…お客様なら…!
 身分は うち同様に低くても…!
 絶対に 俺達をおとしいれようとはしなかったろうに…!」


 ついに頭を抱えて うずくまってしまった。

「…そのうちに 奏音の演奏の見事さが 噂になって…
 思いがけなく 高貴な方々が訪れるようになって
 その噂がついに 宮中にまで届いて…管弦の宴に呼ばれ…。」


「容姿のほうでも…虜にしちゃったのね…帝を…。」

「そのころは まだ 東宮であらせられたがな!」

「…なるほどね…。事は 慎重の上にも慎重を要するわね!」

 すっくと 京子ちゃんが立ち上がる。

「誰にも知られぬうちに こっそり その呪詛を解除しちゃいましょう!」

 そっと 不破の肩に京子ちゃんが手を置く。

「…京子…。」

「大丈夫!このこと知ってるの 八葉の中では、先生と皓君 敦賀さんの3人だけ。
あとの4人は、立場的に 政敵になりそうな身分だから 知らせてないの。
だって、捕まえてみたら 身内が犯人…という事態になったら 困るでしょう?」

「…!そこまで…考えて…!」

「…そ、そこまでお考えになっておられたのですか!神子殿は!」

 水盤のこちら側でも 敦賀さんが驚愕している。

「ああ。やや短慮ではあるが 聡明な神子だ。先が楽しみだな。」

「神子様ぁ~ 尚ぉ~」

 水盤の向こう側
 遠くから 声が響く。
 
「…誰か来たようだ。」

 クー先生の声で 改めて水盤に向かう

「まぁぁ 失礼致します!神子様 尚 お取り込み中 おじゃましますわね。」

「…いえ。おかまいなく。」

 不破の母親に 京子ちゃんがにこやかに答える。

「…いいのか?!許嫁と…勘違いされたままだぞ!?」

「すっごくイヤだけど!隠密行動するには そう思ってもらってる方が都合いいのよ!」

「…そうかよ…!」
 
 不破が…一瞬 傷ついた表情をする。

 …?!

 な、なんだよ!その眼!

 ヤツの…京子ちゃん見る眼のあきらかな変化に ぞっと 悪寒が走った!!
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