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 ←遥か №20 (side:京子)魔鏡 →遥か №22 (side:蓮)呪詛の種
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遥かなるスキップ・ビート!

遥か №21(side:皓)隠形

 ←遥か №20 (side:京子)魔鏡 →遥か №22 (side:蓮)呪詛の種
「みんな オレの周りに…。隠形の術をかける」

 不破が すっと手元から一枚の紙切れを取り出した。

 おんぎょう?

「この家の人に見とがめられたら厄介でしょう?今回は あくまで極秘裏に…よ!」

「あ。ああ…なるほど…。」

 こそこそ 京子ちゃんとささやきかわしている間に
 不破が なにごとか 唱え始めた。

「おほけなく 浮き世の民に覆ふかな…」

 ?

 どっかで聞いたことあるような…

 しゅおぉおおおおお

 不破の声に合わせて
 紙が俺達の頭上を覆うように大きくなっていく

「わがたつそまに 墨染めの袖!!」

 不破が言い切った瞬間

 ばっっしゅん!

 紙は 完全に俺達を覆い尽くして…消えた!

 …?

 なんだか…薄い曇り硝子越しに風景を見てる感覚!?

「これで オレ達の姿は 他人からは見えない。」

 …。

 『歌』って…便利だよな…。

「皓君」

「は、はい」

 先生の声に 我に返った。

「マリア姫の占いの結果、呪詛は地にあると出た。私と君が 地属性だ。
 だから 異変が在れば 私と君が探知できるはずだ。」

「はい!」

「ここで二手に分かれよう。君の組と私の組に。」

「じゃ 私は 皓君の組にいきます。敦賀さん、クー先生に。」

「はっ!」

「尚は こっちにきて。クー先生が居なきゃ 術使いが足りないの。」

「ああ…分かった。」

「なかなか よく考えた用兵だ。何かあれば これを。瞬時に互いを呼べる。」

 クー先生が 小さな手鏡を渡す。

「だが それが使えるのは 夜の間だけだ。見つけられなかったら 夜明け前には この部屋に戻れ。
 少人数で当たるのは 危険かもしれないからな!」

「「はい!」」
 
 クー先生チームは 北を
 俺達は 西を探索することにして いったん別れる。

 10分ほど歩いたが…!
 延々延々 どこまでも 廊下が続く!

「…なんで こんなに 広いんですか…!」

「京は 夏は暑い 冬は寒い。それぞれの季節ごとにふさわしい方角に部屋があるだけだ。」

「…季節ごとに…引っ越しですか…家の中で…。」

 金持ちってのは これだから!

「つい3年前は、この中庭ほどの家に家族 身を寄せ合って暮らしてたさ…。
 この暮らし…全部…奏音…様が 帝に見そめられたおかげ…ってわけだ。」

 
 …。

 不破の…表情が やたらに苦い。 

「今は 弥生(3月)だから、東の対が使われている。」

「ここ西の対は 秋の部屋なのね…。がらんとしてる。」 

 やたら広い庭の
 雑木林の茂み(なんで 個人の家の庭に こんなのあるんだか!)が見えてきたとき

 なんともいえない 悪寒が襲ってきた!

「庭…!なにか嫌な気配がある!」

 俺の声に 全員が 庭に注目する。

「皓!念のために 防御かけといてくれ。不意打ち食らったときの用心に。」
 
 不破が 振り返って 指示してきた。
 
「はい!」

 確かに ここでは 一気に視界が 悪くなる。

 縁から 庭に飛び降りた。 
 ぐっと 地面に弓を突き立てる。

「堅き大地よ!…え?!」

「どうした!?」

「…弓が!」

 ぐぐぐぐ

 必死に抜こうとする力にさからって
 ずぶずぶずぶずぶと 地面に潜っていく!!

 …!

 足首が!
 何かに捕まれて!

 俺の体も 地面の中にひきずりこもうとしている!!

「皓君!」

「ダメだ!庭に降りるな!」

 京子ちゃんが 助けに降りようとするのを 不破が あわてて止めた。

「名にしおわば!」

 ぶわっ!

 くるくるくる
 不破の声と共に放たれた紙が木にからまった。

 かとおもうと 
 雑木林の木の間から するるるっと長いつるになってこっちに走ってくる。

「逢坂山のさねかずらっ!!」

 たちまちに
 つるが 俺の体に まきついてきた!
 
「人に知られで 来るよしもがなっっっっ!!」
 つるが!
 地面から オレの体を ぐうっと持ち上げてくれてる!

 そのまま
 京子ちゃんが 手を広げて待っている縁におろしてくれた!

「皓君!!」

「大丈夫か!?」

 ひしっと 京子ちゃんが 抱きついてきた。

「大丈夫、大丈夫だから…。」

 その震えてる肩を抱きしめて 言い聞かせる。

「よ、よかった…!ほんとに…!」

「ごめん…心配かけて…。」

 泣きながらしがみついてくる京子ちゃんに 熱いものがこみ上げてきた。

「…どうやら…ここのようだ…。先生達を 呼ぼう。」

「あ!そ、そうね!」

 不破の…暗く重い声に はっとして 京子ちゃんは 即 手鏡を出す。

「ふ、不破さん 先ほどは 危ないとこ…。」

「お互い様だ。それより…。」

 言いながら すっと 新たな紙を出す。

「来るぞっ!!」

 …!!

 ぼこぼこぼこっ!

 地面から!泥の…手が?!

 あわてて 矢をつがえる。
 
「ダメだ!皓君!地属性同士では 攻撃は効かない!我々は 補助に専念するんだ!」

 突如
 背後に クー先生の声。

 北方面探索組が
 魔鏡の道を通って かけつけてくれた!
 
「神子!敦賀君!足場が固まるまでは、安易に近づくな!」

「「はい!!」」

「奥山に 紅葉踏み分けなく鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき!!」

 不破の歌と共に
 紙は 地面にざざーっと広がっていく。

 紅葉の…絨毯?!

 今なら!!

「堅き 大地よ!皆を 守らせたまえ!」

 ざくっと落ち葉の絨毯越しに弓を突き立てて 守護の術を全員にかける。

なんとしても…勝つ!
 勝って…必ず 呪詛を払う!!

 危ないとこ救われた 恩返しのためにも!
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