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遥かなるスキップ・ビート!

遥か №27 (side:京子)院との対面

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うぅぅぅぅ~

 体中のサブいぼがたっている!

「ほんになんと愛らしい…名は?」

 私の手を取って 自分のほほにすりすりしながら 院とやらが猫なで声を出す。

「…ゆ、雪…と 申します!」

 馬鹿正直に 本名名乗る必要もないだろうと とっさに偽名をつくろう。

「あ…の…父上…。
ゆ、雪殿に ど、どうか あまり…そのような…ことは!お、御身があぶのう…!」

「ん?なんのことだ…?」

 ?

 ほんと
 なんのことだろう

「いや。しかし ぬかっておった。」

 院は 上機嫌で続ける。

「このように舞の巧みな しかもこれほど愛らしい白拍子が いたとは!
 なぜ、私の耳に届いてなかったのだ!?もっと評判になってよいはずなのに!」

「お、おそれいり…」

 …!

ぐっと肩を抱き寄せられた。

「雪とやら 私がそなたの面倒をみよう!この私に仕えよ。衣でも 宝玉でも 思いのままだぞ。」

「ちっ、父上ー!」

 ぷつん

 こ、このはげ頭 ぶったたいてやる!

 …と 思った瞬間 

 ぴーひょろろろぉ~

 なんとも間の抜けた調子の外れた 笛の音が響いた。

 かたっ かたっ かたかたたっ

 …!?

 からくり人形!

 背丈は 私のひざくらい
 5歳くらいの天上童の服装…調子はずれな音に乗って 調子はずれにギクシャク踊ってる!

「お…!?」

 院が私の手を離して その人形に注目した!

 かたん!
 
 からくり人形が動きをとめる。

 かくんっ

 おじぎをするように 上半身を前に倒す

 ばっ

 すごい勢いで顔を上げた
 
 じゃーーーん

 …どこから 出てるのか
 シンバルが鳴るような音がして 人形は両手両足を大きく広げる

「おお!?」

 …はい?

 い、いつのまにか 人形は 左手に桜の木の枝 右手に扇を持ってる!?

 しゃんしゃんしゃーん

 今度は優雅な琴の音
 からくりは 能役者のような優雅な足取りでゆっくり歩んでいく

 右手の扇で 左手の桜の枝をあおぐ

 はらはら~
 はらはら~

 そのたび 桜の花びらが 舞い上がっていく

「おおおおおおおおおお~!!」

 院の周囲をひとめぐりしたあと からくりは ちょこんと正座してとまった。

「すばらしい!これは なんと見事な!!」

 …ほんとに…!

 現代のロボットでも ここまで精巧でかつ絶妙な動きは!

 しかも…
 テープレコーダーもないこの時代に…どうやって 音出してるのよ!

「もし お上のおゆるしがいただけますなら 今一度 ご披露申しますが…」

 石橋さんが かしこまってもうしあげる。

「おおおお!ぜひに!もう一度 見せてくれ!」

「はっ!」

「ち、父上!わ、私どもは おじゃまにならぬよう 庭など 散歩いたしたいと存じます!」

「おお!また 後程な!」

 院が からくりに夢中なのを幸いに そそくさと 院の部屋を出て行く。

 

「…やっぱり 弓を持っていくんだった…!あのやろうがっ!!」

 控えの部屋に下がったとたん 皓君が凄みのある声でうなる。

「も、申し訳ありません!父は…こよなく 女性が お好きであられて!」

「い、いちおう 恐れ多くも 先の帝…院であられるのだから…乱暴はまずい!な!」

 緒方さんが涙ながらにわび、尚が必死になだめている。

「緒方さんには悪いけど…ほんと、節操がない方よね!女なら なんでもいいの!?」

 しぃぃぃ~ん

 ん?

 な、なに!?

 この沈黙は!!

「京子ちゃん…!」

「…え?」

「やめたほうがいい、皓君。彼女に それ わからせるのは、至難の業だ。」

 クー先生が 苦笑交じりに たしなめる。

「それより…光君が 時間を稼いでくれている間に…探索しよう!」

「は、はい!」

「…それにしても 麗しの白拍子が いないとは…拍子抜けもいいとこだ。
いかな美女かと楽しみだったのに!」

「…貴島殿…目的が それてはいませんか?」

「人生の目的の8割は 恋だよ!?それがなくて どうして人は生きていられるというのだ!?」

 金属性コンビの漫才 聞き流しながら
 緒方さんに このお屋敷の離れまで 案内してもらう。

「そのレイノ…という白拍子は この離れに お部屋を賜っているのです。」

 念のため 『ごめんくださーい』って 声かけてみた

 でも やっぱり 留守だった

「院にお仕えしてるってのに…こんなに ふらふら 出かけていいの!?」
 
 大奥とか後宮とか すっごく出入りチェック厳しいんじゃ!

「ち、父上は 非常に お心がお広くあられ…『そのように きまぐれなところも 猫のようで愛らしい』…と。」

 あ ほ か !!

「まことに 恐れおおきことながら…」

 敦賀さんが 遠慮しながら 重い口を開く。

「だまされて いいように利用されてるだけ…では ないのでしょうか。」

「言葉が過ぎますよ…蓮」

 たしなめる社さんの声には まったく説得力ってものがなかった。

「神子!」「京子ちゃん!」

 …!?

 やや前方を歩いていた クー先生と皓君が 同時に鋭い声をあげた。

 どこかからか 生臭い風が吹く!

「これは これは…ぞろぞろと…珍客のおでましかしら?」
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