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スパイラル・スキップ・ビート!

「スパイラル・スキップ・ビート!!」№8(京子)

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「まーっ。かわいい!似合うわぁ、京子ちゃん!」

「あ、ありがとうございます。祥子さん。」

「ふぅぅ~ん…」

「?あ、あの なに…か。」

「いえ。ごめんなさい。素敵よ、ショーの見立てたドレス さすがにぴったりね!」

「あ、ありがとうございます。」

「さ、じゃ 会場に入りましょう。そろそろ ディナー始まるから。」

「は、はい!」

  超高級ホテルの宴会場

  20くらいのテーブルに 8人ずつ座っている。

  一番ステージから 遠い端の席に 案内された。

「やあ、キョーコくん!」

 先に席についていた アカトキの社長が手を振った。

「お、お久しぶりです!いつも、お世話になっております。」

「まあまあ、挨拶はいいから。すわって。」

 ボーイさんがひいてくれたいすに おずおず座る。

「われわれは いわば主催者側だから。一番はずれの席だが、我慢してくれよ。」

「と、とんでもないです!お招きいただいてありがとうございます!」

 ショーちゃんのクリスマスディナー
 チケットは 破格の5万5千円という値段だったのに 即 売り切れたんだそうだ。

 社長さんが 主催者控え席に招待してくださったおかげで
 私でも ショーちゃんの ディナーショー 見ることができるのだ。

 はずれの半端な位置にあるために、テーブルも小さい 

 いすも 他のテーブルの半分しか 入ってない。
 …けど その分、他のお客様と 同席しないので 気も楽だ。

「いやー。今年は 不破君が入ってくれたおかげで、ウチは 業績うなぎのぼりでねぇ」

 すでに いくらか きこしめしていらっしゃるようだ。

 社長は 超ごきげんだ。

「いまや ウチのドル箱だ!これからも 期待してますよ!」

「ありがとうございます!よ、よろしくお願いします。」

「ああ、そうだ。いちおう、聞いておかないと。」

「はい?」

「実は、ここ最近 立て続けに 以前 君に門前払いくわした高校の校長たちが
電話をよこしてきてね。」

「は?」

「『ぜひ受け入れたい。
奨学金もつけるし 編入学金・授業料すべて 卒業まで免除するから』ってな。」

 …。

「全国学力テスト 満点1位の優秀生徒 逃がしたんだ。そりゃ 大慌てだろうなぁ」

 い
 いったん

 けんもほろろに断っておきながら!?

 …とはいえ

 奨学金つき 授業料免除…!

 ショーちゃんの負担が 少しでも…。

「金のことなら 気にしなくていい。君の授業料くらい、今の尚には 何ほどのことでもない。」

 う!?

 こ、心 読まれた!?

「その話、今の高校の校長に伝えたら
『うちでも 同じように とりはからうから!』って絶叫してたから
 3学期からは 対処してもらえるぞ!」

 がっはっは!

 …。
 
 さすがです、アカトキ社長!
 
 商売人の鑑です!

 ― ぱぁぁーんぱっぱらぱぱっぱぱーんぱぱぱっぱっぱぱーん ―

 んっ!?

 唐突に響いた ファンファーレ
 ラテンの華やか かつ 派手派手しい音楽

 なっ
 なにごと!?

 周囲のお客様方も ざわめきだした。 

「お見えになられたようだ…」

「そう…ですね」

 どこかあきらめたような 遠い目をして
 社長と祥子さんが ゆっくり立ち上がった。

 私も あわてて立ちあがる。

 マンボの勇壮で華麗なリズムにのって
 闘牛士の扮装をした 男性が踊りながら 登場した!

「お招きありがとう!」

 しゅたっと ひげのラテン系男性が ポーズを決める。

 っ!?!?

 なに?!
 こ、この かっとんだおじさんは?!

「た、宝田社長 ようこそ…」

 宝田…社長…!?

 …って 確か アカトキのライバル LMEの

「やぁやぁやぁ。これはこれは 妖艶な美女に 可憐な美少女。
今宵は最高のクリスマスですな!」

 ラテン男が ぱちんと 指をならす。
 
 さささっと バックダンサー2人がかけより バラの花束を差し出す。

 ひげ男が うやうやしく おじぎをする。

「麗しいレディに。」祥子さんには、黒味がかった赤いバラの花束。
「清楚なあなたには これを」私には、ピンクのバラの花束を手渡してくれた。

「ありがとうございます」「あ、ありがとうございます」

 慣れているのだろう にこやかに祥子さんは受け取る

 私も おずおず 受け取った。
 
「こちらが 不破君の恋人…ですか。なるほど 愛らしいお嬢さんだ。」

 席について
 開口一番 この言葉だったので ぎょっとする。

「ああ、こちらの社長さんには 知られても問題ないから 気にしないで。」

 アカトキ社長が さらっと言う。

「しかし たいした根性だ。若いのに。」

「私も、このギョーカイ長いですが、こんなケース初めてですよ。」

 社長同士が、しみじみ語り合っている。

「アイドルが 公共の電波で 堂々と『恋人がいる。高校でたら、すぐ、結婚したい』宣言だ。
 よくまぁ 許したな?」

「許した覚えはないんだが…生放送でやられて、とめられなくてね。」

「司会者のほうが あわてふためいて おたおたしてたら にっこりほほえんで…」

 宝田社長さんが 目を閉じる。 

「『これで落ちるような人気なら、しょせん、オレなんか たいした歌手じゃないってことです。
 おとなしく 捨てた故郷に帰って 親に頭下げて 家業 1から修行しなおしますよ。』ときた。」

 寸分の狂いもなく あのときのショーちゃんの言葉再現する。

「あれは ほれた!男のおれでも じーんときたぞっ!!」

「ああ!『もし、事務所から放り出したいなら 俺が引き受けるから ウチによこせ!
 移籍料、弾むから!』なんて 電話してきたものな!放送終了、10秒後に!!」


 う
 うつむいた 顔が あげられない!

 だって
 どんな顔してりゃいいのよ!!

 ほほが、どんどん熱くなっていく。
 きっと 今、まっかっかだ 私!! 





 
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