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遥かなるスキップ・ビート!

遥か №37 (side:蓮) 捕縛

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「…とにかく…入れ!」
 
 不破殿が
 『神子殿』を抱きかかえるようにして 邸内に招き入れる。

「こ、これ…は」

 こんな馬鹿な!

「…神子殿は…ずっと…隣室で…お休みになっておられる…のに…。」

 …いつものように…筒井筒の仲の…皓殿と…!

「変化の達人が 他にもいるということだ。」

「ま、また レイノの変化では!?」

「あれほど禍々しい魔力の持ち主ならば 不破邸に施した結界が ちゃんと反応する。
 あえて 妖力の低い者を送り込んできたのだろう。」

 クー先生の声は あくまで冷静だ。
 
「ふ、不破殿に 警告を!」

「いや…ここで 取り逃がせば せっかく向こうがくれた手がかりが失われる。
 しばらく 泳がせておこう。」

「…で、ですが!」

 いくらなんでも それでは 不破殿が!

 水盤の向こうでは
 不破殿が 『神子殿』を 離れの部屋に連れて行く姿が見える。

 ぐったりした『神子』殿を 大切そうに抱きかかえる不破殿…。

「さあ、ゆっくり休め。詳しい話は、あとだ。今から オレもクー先生のとこ行って加勢を…」

「いや!ショー!離れないで!」

 『神子殿』が ぎゅっと不破殿に抱きついて 潤んだ目で見上げる。

「それに…もうムダよ。みんなやられてしまったの…!」

 哀しそうに泣きじゃくる。

「あなたまで 失ったら…私、生きていけないっ!」

「…キョーコ…」

 不破殿が ひしっと抱きしめた。

 なんて…!いやらしい敵だ! 

 本当に
 的確に 人の 一番 弱いところを突いてくる…!

「…あしびきの…」

 ぼそっと 不破殿がつぶやかれた。

「…え?」

 『神子殿』が いぶかしそうに顔を上げる。

「山鳥の尾のしだりおの…」

 しゅるるるっと 不破殿の手の中から 紙が細く伸びていく

「長々し夜を ひとりかも寝む!」

 くるるん 
  しゅたっ

 紙のひもが『神子殿』を縛り上げた!

 え!?

「な、なにを…!」

 女が 唖然としている。

「化けるなら もっと研究しとくべきだったな!外見だけ真似ても ムダだ!」

「…い、いつから…!」

「門で俺にすがりついてきたときに…な。」

 冷然と 女を見下ろす

「アイツなら『一緒に助けに行ってくれ』って言う!!」

「くっ!」

 女は必死で 縄を解こうとするが びくともしない。

「…それなら…どうして…あの場で…」

「なんせ 手がかりが どうにもつかめなくて 焦ってたとこだったからな。」

 不破殿が にやっと ほくそえんだ。

「おまえを人質におびきだすのも 悪くない!」

「…無理よ…。」

 がらりと 女の声音が変わる。

「私なんか 所詮 下級の使いっ走り…助ける価値なんかないもの…。」

「…とりあえず…おまえを 本部に連れて行く。その縄は 今夜一晩 呪いをかけてる。
逃げようとしたら…。」


「さっきから イヤってホド 実感してるわよ!
何よ!動けば動くほど 縛る縄なんて!趣味悪いわよ!!」

「…いいかげん 変化をとけ!その顔で にらまれるのは 気分が悪いんだ!!」

「…これ 解いてくれなきゃ 元に戻れないんだもの!」

「仕方ない…。」

 すっと 不破殿が こちらを振り返る

「このまま 連れて行く!クー先生!そっちから ひっぱってくれ!」

 言うが早いか 縄の端っこを こっちに投げてくる。

 ひゅんと 水盤から 縄があらわれた。

「…おやおや…気付いていたか…。」

 苦笑しながら 先生が 縄の端をつかまえて ぐっとひっぱる。

 今やがんじがらめに縄に縛られた『神子殿』が 呆然として周囲を見回す。

「…じ、次元空間接着の術!?に、人間に こ、こんな…!」

「窮屈だったろ?お嬢さん、ほどいてあげよう。」

 先生が優しく語りかける声に 女が、ぎょっとして振り向いた。

「アンタ…人間じゃないわね?!何者!!?」

 先生は にっこりわらって 女の縄を解いた。

「ダメです!先生!軽はずみに 縄を解いては!」

 少し後から 水盤を通ってきた不破殿が叫んだ
 その言葉も終わらぬうちに 女は素早く跳び退った。

「ふん 甘ちゃんなヤツで たすかったわ!ありがたく 帰らせていただくから!」

 言うが早いか 外に飛び出していった!

「こいつ!」

「待て!!」

「尚君、蓮君、追わなくていい。」

「そんな!」「ど、どうしてですか!?」

「いったん、私の結界内に入った以上 逃げおおせることはできない。
ましてや、あの程度の力では…な。」

「…え?」

「必死に逃げて 疲れ果てて ぼろぼろになった頃の方が 情報も聞きやすい。ほおっておけ。」

「「…は、はぁ…。」」

 …優しいんだか 怖いんだか

 謎な方だ!この先生も!

「念のため 聞くが…アイツは無事だな!?」

「大丈夫。ぐっすり休んでる。皓君の隣で…ね。」

「…っ!」

 不破殿が ひるむ。

「こっそり のぞいてきたまえ。心配だから 来たのだろ?わざわざ、こっちに。」

 悔しそうに にらみつけながらも
 言われるがままに 不破殿が 隣室の神子殿の部屋に向かう

「いいねぇ。若さっていうのは 貴重な財産だ。」

クー先生が おもしろそうにつぶやく。

前言撤回

ただ 意地悪なだけだ!

この先生は!!




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