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№16(side: 尚)

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「ふざけないでよ!ショータロー!」

 観客やスタッフの前では 優しい笑顔を保っていたキョーコは
 控え室で 二人っきりになったとたん 本性を露わに かみついた。

 …このパターン…なんだか 久しぶりだ。
 いっそ 新鮮で なつかし…

「あんたってやつは~!こっちの世界でも ほんとに自己中なんだからっ!」

 …がってばかりもいられない!

 おどろどろしく キョーコの背後に黒いものがわき始めてる!
 
「そう言われても…オレ達は いつも ああだぞ?」

 自慢じゃないが
 芸能界きってのおしどり夫婦という評判は、がっちり固定している。

「…は?」

「現に 周りの誰一人も 驚きも はやしたても からかいもしてなかったろ?」

「…あ…。」

「あの程度で動揺されちゃ困る。逆にスキャンダルものだ。」
 普段が普段だからな!すぐに不仲だの倦怠期だの騒がれる!
 …だけならいいが!…キョーコをねらってる男どもに妙な期待もたせちまう!

「う”…!」

「2007年6月23日…なら、おまえも、もう若手実力派№1として
 認知されてたはずだな!?」


 確か…『水月の舞』の鈴音役で、国民的アイドルになってたはずだ。

「そ、それ…は…」

「じゃ、早速 自慢の演技力、大いに発揮してくれ。
 今から 大切なお客様と会うことになっているから。」
 

「た、大切な…って?ま、まさか 大統領ご夫妻とか!?」
まあ…そのご招待も いただきはしたが…。

「オレにとっては、もっと大切な方々だ。」

「…どういう方たちなのか…情報をちょうだい…。」

 すぅっと キョーコの顔が『女優』になった。

「『妻』として、知っておかなきゃならないこと全部!」

 …。
 仕方ない…!

 確かに…知っておかないと不自然だ!

「オレは昔、失明したことがあった。」

「えええええ!?」

「昔…だ。今は、この通り なんともない。」

「…ど、どうして…そんな…!?」

「…仕事中の…事故で…な。」

 キョーコの記憶喪失で良かったのは、これだけだな。
 眼がすっかり治った後でも…この話題のたびに辛そうな顔してた…。

 この段階で、真っ青になってるキョーコの顔見てしみじみ思った。

 永遠に記憶喪失でもいいんだが…「これ」に関してだけは!

「その方達…ご夫婦のお嬢さんが、オレのファンだったとかで…」

 事務的に続ける…あえて。

「白血病で亡くなる寸前…遺言でオレに角膜を提供してくださったんだ。」

 角膜移植に関しては、需要と供給の関係がきわめてアンバランスな現状。

 そのお嬢さんの遺言がなければ、
 オレの暗やみ状態は、もっと何年も続いてただろう。

「ほかのどなたより 大事な方々だ…オレにとってはな…!」

「…わかったわ…。」

 キョーコが 小さな声でつぶやいた。
 
「奥様にとっても 大の恩人よね…!心を込めて おもてなしします!」
 
 ぐっと顔を上げて はっきりと言い切った。
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