スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←「スパイラル・スキップ・ビート!!」№13(京子) →「スパイラル・スキップ・ビート!!」№15(尚)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



総もくじ  3kaku_s_L.png アナザー・スキップ・スキップ・ビート!
もくじ  3kaku_s_L.png メッセージ
【「スパイラル・スキップ・ビート!!」№13(京子)】へ  【「スパイラル・スキップ・ビート!!」№15(尚)】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

スパイラル・スキップ・ビート!

「スパイラル・スキップ・ビート!!」№14(蓮)

 ←「スパイラル・スキップ・ビート!!」№13(京子) →「スパイラル・スキップ・ビート!!」№15(尚)

「いやぁぁぁぁぁぁぁー!なに、それ!!!!!」

 ME事務所に入ったとたん
 突如 すさまじい悲鳴が聞こえた。

「な、なんだ!?」

 社さんと思わず顔を見合わせる。

「いや!絶対いや!わたし、やっぱりやめますぅ!帰りますぅ!!」

「往生際が悪いわよ!アンタも一緒にやるってちゃんと自分でいったでしょう!?」

「こ、こんな 恥ずかしいかっこうするなんて 知らなかったもの!」

「ドコガハズカシイノ ユメトロマンアフレル ステキナシキサイヨ」

「なに!?その超棒読みっ!!自分でも そう思ってないでしょう!?絶対に!!」

「まあまあ、最上君 落ち着いて。」

「た、宝田社長」

 ん?
 社長?

「このラブミー部の使命は 多くの人に愛を与えること!」

 …!

 うっかり覗いて 激しく後悔した。

 白くて大きな翼に 金の天輪 金色に輝くローブ

 今日の趣向は 大天使長…か。

 ごていねいに
 ふわふわ白雲コーデの乗り物を
 天使のかっこうをした側近にかつがせて…!

「正直言って 君は今のままでは 狭い世界の中で 閉じ込められたまま 生涯をすごしそうだ。」

「…え?」

「私もそう思います!尋常じゃないですから!アイツの溺愛ぶり!!」

 最近入ったばかりの新人 琴南さんも請け負う。

 …??
 アイツ??

「聞くけど。」

「う、うん」

「アンタが今着てる服、アクセサリー、靴、髪飾り、全部 アイツの金よね?」

「そ、そう…だけど」

「総額いくらになるか 認識してる?」

「え、あ、あの もらったから…値段は…」

「どれもこれも 有名ブランドの高級品で ざっと150万!」

「うそっ!!?」

「…やっぱり 認識してなかったのね…。あまりに、さりげなさすぎたもの…。」

 琴南さんの前にいる 黒髪の少女(こっちからは 背中しか見えない)が
 がたがた 震えだした。

「ど、どうしようどうしよう。そ、そんなに 高いものだったなんて!!」

 そんなに 震えるほどのことか?

 150万円程度 たいしたことじゃないだろうに…

「まぁ 愛する女性には 最高の物を与えたい…っていうのは 男のロマンだからな。」

 社長が 楽しそうに言う。

 …そういうものなのか?

 本気で惚れた経験がないから わからないが…

 「アイツ」とやらが あの黒髪の少女に本気で惚れてるのは 確からしい。

「だが、君の性格では、もらってばかり…じゃ 気がすまないだろう?」

「もちろんです!!」

 間髪をいれず 彼女が答えた。

「じ、自分の学費や服代くらい 自分で稼ぎたいです!」

 へぇ…

 珍しい…!

 俺の周囲にいるのは、たいていが容姿に自信のある美人ばかり

 そのほとんどは
 男といえば、貢がせるもの…と決め付けている

 喜んで貢いでくる恋人がいるのに
 それに甘えようとしない女なんて 初めて見た

「この部は 人に尽くし 愛と夢と幸せを与えるために 特別に設けられたものだ!」

「…ってことは 他にも このこっぱずかしい衣装着てる人が!?」

 ぶんっと 黒髪の少女が壁際にかかってる ピンクのつなぎを指差す。

「あれ…は!い…印象深い 華やかすぎる桃色で 一気に社内中の評判になった…」

「あのまがまがしい魔のショッキングピンク…な。」

 ぼそっと 社さんがつぶやいた。

 身もふたもないですよ、社さん

 必死に…口にするの遠慮してたのに…!

「いや。現時点では 琴南君 一人。」

「は?」

「入所オーディションでは、致命的な欠陥さらして 落としたものの」

 ぽんっと 社長が 琴南さんの肩をたたく。

「彼女の卓抜な演技力と非人間的暗記力は捨てがたくて…な。特別につくった部だ。」

「あの…!じゃ オーディションも受けてない 私なんか…」

「事前に、琴南君から 報告受けて…。」

「え?」

「不破君のプロモ アカトキに頼んで 未編集版 拝見した。
実に印象的なすばらしい演技だった!」

「!」

「最上君、君には 人にはない才がある。」

「わ、私に?」

「そのまま 埋もれさせるのは惜しい。試してみないか?」

 社長がぱちんと指をならす
 とたん、その背後が まばゆく輝きだした!

「君の可能性を!」

 パッッパラパーン!

 おつきの天使(コスチュームの側近)たちが、いっせいにラッパを吹き鳴らした。

「…かのう…せい…」

 舞い降りてきた 金銀の紙ふぶきにまみれて 彼女がつぶやいた。

 …。

「…墜ちた…な…。」

「…ええ…。」

 社さんの重い声に、どんよりした気分でこたえる。

 かわいそうに
 すっかり 狸社長の術中にはまってしまって…!




スポンサーサイト



総もくじ  3kaku_s_L.png アナザー・スキップ・スキップ・ビート!
もくじ  3kaku_s_L.png メッセージ
【「スパイラル・スキップ・ビート!!」№13(京子)】へ  【「スパイラル・スキップ・ビート!!」№15(尚)】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【「スパイラル・スキップ・ビート!!」№13(京子)】へ
  • 【「スパイラル・スキップ・ビート!!」№15(尚)】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。