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スパイラル・スキップ・ビート!

「スパイラル・スキップ・ビート!!」№26(尚)

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「落ち着いて!不破さん!!」

 声を殺して 島さんが俺の肩を ぐっと抑える。

「台本どおりですよ!…い、一応…」

「あ、あんなディープにしろと どこに…っ!」

「しーっ!気づかれますから!!」

 ~!

 くそ!

 あ
 あのくそガキがっ!

 シナリオ設定 最大限に拡大解釈しやがって!!

 キョーコはいまだに
 おれからの軽いキスさえ 恥らうのに!

 よくも あんなっ!!

 ヤツの長すぎるキスがようやく終わったとき
 蝶子を演じる キョーコの体が 大きくゆらめいた。

 すばやく
 ヤツが いかにも演技のふりで キョーコを抱きとめた。

「あなたとなら どこまでも 堕ちていきます、地獄にでも…どこにでも…。」

 甘たるい声で その耳にささやく

「…逃れられないの…ね。」

 ヤツの胸の中
 キョーコが ぽつり つぶやいた。

「…え?」

 キョーコが ぐっと 態勢を立て直した。

 まっすぐに ヤツを見据える。

「どっちにしろ…私は 捕まる…監獄か あなたか…。」

「…俺では…君の意に 添えない?」

「私 一生 負い目を感じながら 生きていくなんてまっぴら。」

「負い目なんて!俺は、君と運命を共に!」

「もっと早くに お会いできてたら よかった…」

「…蝶子さん?」

「私の手が 穢れる前に お会いできてたら…私 きっと…」

 まっすぐに
 ヤツを見つめるキョーコの目から涙が落ちる。

「っ!!」

 ヤツが
 瞬時ひるんだ。

「ちょ、蝶子さん!?」

 さっと 蝶子が自分のたもとから 何かを取り出し 口にほうりこんだ。

「蝶子さん!!」

 たちまちに のどを押さえて苦しみだす蝶子
 
 顔色を変えてかけよる探偵

「ど、どうして!」

「…あなたは 迷わない…で。」

「蝶子さん!」

「出口のない…螺旋の森になんか…入っちゃ…だ…め」

 あえぐ息で 震える手で
 必死に 探偵に訴える蝶子

「あなた…だけ…は 光…のみ…ち…」

 そこまでが 限界だった

 がっくりと 蝶子がこときれる。

「ば、ばかな…!蝶子さん!蝶子さんっ!!」


 絶壁にとどろく波音と
 鈴の鳴るような風の音の中に

 男の悲しい絶叫が こだました。


icemoon_20090208123021.jpg


「カット!!OKだ!!」

 わぁ~!!!

 周囲から大歓声と拍手が起こる。

「お疲れ様!蓮!京子ちゃん!熱演だったよぉ!!」

「ありがとうございます」

 ヤツが キョーコに手を貸して立ち上がらせながら言った。

「…ありがとうございます」

 キョーコも ぺこりと頭を下げる。

「す、すみません。口の中の血のり 気持ち悪いので すすいできます。」

「ああ、それがいい。ホント すばらしい演技だったよ。ごくろうさま!」

「…おそれいります」

 丁寧にお辞儀をして キョーコが逃げるように宿舎に向かう。

「…島さん もし 誰かに聞かれたら…」

「『不破さんは 曲想練るために 海沿いの道 散歩にいかれました』…でいい?」

「上等だ、よろしく。」

 すばやく立ち上がった。

「それと…」

「敦賀さんは しばらくひきとめます。任せて」
 
「ありがとう!」

 よく気の回る 有能なマネージャーに礼を言って キョーコの後を追う。

promise land(Line)
  

「ひっくひっくひっく」

 ホテルの裏庭
 ほとんど 人の来ないようなはしっこの
 水道の横に キョーコはいた。

 口を必死にゆすぎながら ぽろぽろぽろぽろ 泣いている。

「キョーコ…」

「ショ…!」

 キョーコが あわてて ざざっと顔を洗った。

「ど、どうしたの?こんなと…ショーちゃん!?」

「無理に笑わなくていい」

 ぎゅっと 抱きしめたまま その耳にささやいた。

「口の中…さっぱりしたか?ん?」

「…う、うん…、も、もう 血のりは…」

「上書きしてやる。」

「う、うわがき…?」

 その唇に 深く口付ける。

 ヤツよりも深く 長く…。

「…んん…ん~」

 離してやったときには キョーコは息もたえだえだった。

「しょ、ショーちゃぁぁぁあん」

「今日みたいな仕事もあるし、普段から練習しとかないと…な」

「…ばかッ…」

 真っ赤になってうつむいたキョーコを そっと抱きよせる
 
 そのあと
 上書きと称して 深いキスを 繰り返した

 何度も 何度も―



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