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スパイラル・スキップ・ビート!

「スパイラル・スキップ・ビート!!」№29(蓮)

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「…やあ 最上さん おひさしぶ…」

 ずささささっ

 とたんに
 最上さんが 3m後ろに 飛びすさる。

「お、おはようございます 敦賀先輩っ!」

 完璧な挨拶とお辞儀…だ

 が
 
 ぺたっと壁に張り付いて
 おびえた目で 震えながら俺を見ている。

 ふぅ

 思わず ため息が出る。

「…いいかげん、許してもらえない?
あのシーンのことなら 何度も あやまっただろ?」


「ゆ、許すなんて めっそうもありません!し、仕事ですものっ!」
 
「だったら…俺の顔見るたびに 飛び上がって逃げるのは…やめてもらえないかな…。」

「に、逃げてなんかっ…い、い、い、いません!」

 …。

 ぶるぶるぶるぶる 震えながら
 目に涙をいっぱいためて そういわれても…。

 それより なにより

 …どうしよう…

 さっきから
 抱きしめたくて 腕が うずうずする…!

「…そう…」

 ゆっくりと 彼女に近づく

 びくっとすくみあがった彼女だが 後ずさりしようにも もはや背後は壁。

 おびえきった目で俺を見つめるだけだ。

 大きくてつぶらな目
 澄んでて…とても きれいだ
 
 すっと 手を伸ばして そのほほに触れる

 びくん
 彼女の体が飛び上がった。

「…先輩として忠告するけど…」

「…え!?」

「女優が いちいちラブシーンで おびえてちゃ いい芝居なんかできないよ?」

 あの映画の彼女が
 理性で恐怖を押さえつけて すばらしい芝居をした
 …ということは あえて 言わずにおく。

「っ!!」

 彼女の震えがとまった

 おみごと!

 新人でも
 役者魂は本物

 筋金入りの根性の持ち主だ!

「君の弱点は 経験不足ってことに 尽きる」

 にっこり
 優しく ほほえんでみせる

「…は?」

 くっと あごをつかんだ。

「なっ!?」

「キスくらい フランスじゃ 挨拶代わりだよ?」

 すっと唇を近づける。

「こ、ここは 日本ですぅ!やめてくださいぃいい!!」

 彼女が必死にわめき始めた

 どこからとりだしたのか
 初心者マークを びっと頭上に掲げて

 ぷっ!

「…?つ、敦賀…先輩…?!」

 ~~~!

 だ、だめだ
 もろツボに入ってしまって
 わ、笑いが とまらな…っ!!

「せーんーぱーいぃぃぃー!!!!!」

「っご、ごめ…っ!!」

「信じられない!あんまりです!後輩 からかうなんて、最低です!!!」

「…やっと 近づいてくれた…。」

「え?」

「自業自得だけど…かわいい後輩にきらわれっぱなしっていうのは つらくてね。」

「き、嫌う…なんて…そんな…。」

「もう、俺のこと、避けたりしないでくれる?」

「は、はい!…あ、い、いえ!さ、避けたりなんか 最初からしてなかったです!」

 うそをつけない彼女が 真っ赤な顔で弁解する。

「じゃあ。これ 受け取ってくれるね?」

「…はい?」

「ヴァレンタインデーのお返し。今日は、ホワイトデーだし。」

「あ、あんなの!」

 彼女が ぶんぶん顔を横に振る。

「み、みなさんで分けていただいた ザッハトルテ1切れ分なんかくらいで お返しなんて!」

 そう
 ちょうど『螺旋の森』撮影中にヴァレンタインだったから
 彼女が ホテルの厨房で ザッハトルテを作って 俺たち全員にふるまってくれたのだ。

「いや、すごくおいしかった。俺は 向こうで本場もの食べたことあるんだけど
 日本人向けにあっさりアレンジで 今まで食べた中で 最高の味だったよ。」


 ホテルのパティシェが 感心するほど…ね。

「あ、ありがとう…ございます。」

 ぽっ
 彼女が 顔を赤らめてうつむく。

 …。

 だ
 抱きしめ…たいっ!

 どうしよう…!

 さっきから
 どうにも 腕が うずうずうずうず 落ち着かないっ!!

「だ、だから 受け取ってもらえる?」

 もう一度
 赤いバラ模様のついた包装紙にピンクのリボンをかけた包みを彼女に差し出す。

「あ、ありがとうございます、よろこんで。」

 にっこり
 彼女が ほほえんで受け取ってくれた。

 ほっ

「あの…それでよかったら、ランチ…」

「まぁぁ、すみません!敦賀さん!お気遣いいただきまして!」

 うっ!

「あ、律子さんっ」

 最上さんが うれしそうに呼びかける。

「ごめんね。京子ちゃん。確認が手間取っちゃって。」

 彼女の有能マネージャー、島律子…女史!

「もう、オファーが殺到してて 大変よぉ。
 さすがに 全部は無理だから 部室で一緒に検討しましょ。」

「はい!」

「じゃ、敦賀さん 私たちはここで。律儀にお返しをありがとうございます。」

「本当にありがとうございました!敦賀先輩!失礼いたします!」

「あ、ああ またね。」

 有能マネージャーは
 風のように現れて さっさと最上さんを連れて去ってしまった。
 
「ふぅ…。」

「前途多難だねぇ…蓮。」

 っ!!!

「マネージャーというよりは、虫除けに雇われてるなぁ、あの美女は。」

「…社さん…」

 あ あなた
 いったい どこから 見てたんですかっ!

「がんばれよぉ、蓮」

 にったぁ
 社さんが いやみに笑う

「俺だけは おまえの味方だからな!」

「…なんのことでしょう?」

「またまたぁ。他のチョコには 一律 契約ブランドのハンカチセットで済ませたのに
 あの子にだけは…」
 
「さっさといきましょう!ランチすませたら 移動でしょう?」

「お、おい!蓮!」

 まったく

 この人は いつも
 何かと「俺で」遊びたがるんだから!




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~ Comment ~

ありがとうございます♪

私も 幸せいっぱいの『 ピュア100%キョーコちゃん』が
いとおしくて、書いててうれしいです♪*^-^*

このキョーコちゃん かわいすぎです!!
ピュア100%キョーコちゃんに私が落とされちゃいました。
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

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