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スパイラル・スキップ・ビート!

「スパイラル・スキップ・ビート!」№46(京子)

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「ふん 人のこと とやかく 言えないじゃないの!」

 …!

「あんな なんでもないシーンに 詰まってしまうなんて さいてー!」

「瑠璃子…さん!」

 い、いつのまに 私の楽屋!

「なぁにが『若手実力派 №1』!?はっ!聞いてあきれちゃうわね!」

 すっと 後ろ手に 鍵閉めながら せせら笑う。

「結局、アンタ 私から 卑怯なやり方で
 役 ぶんどったまでが 精一杯だったってことよね!」

 ひ
 卑怯!?

「あ、あなたが 自分で『降りる』って!」

「そういわせるように しむけたんじゃない!アンタたちが 結託して!」
  
「…なっ!」

 なんですってぇええぇえー!?

「わざと 私 怒らせて お望みどおりのせりふ言わせる…。
 …ほんと、お見事な詐欺師コンビネーションよねっ!」

「…!?」

「おかげで…社長じきじきに 叱責されるし。仕事がガタ減りするし…!
 アンタたちのおかげで 私…」

「それを 自業自得って言うのよ、松内さん」

「ひっ!?」

「り、律子さん!?」

「な、なんで!?か、鍵!」

「ああ、これ?」

 律子さんが ぷらぷらと 目の前で壊れた鍵を振る。

「なかなかあかないから 故障かと思って ほんのちょっと力入れたら とれちゃって…」

 にっこりとほほえむ
 その目…が…蛇のように光っている!

「で?端役のあなたが主役の京子ちゃんの楽屋に 何の御用かしらぁ?」
   
「な、ななな…!」

「あなたの役は 敦賀さん演じる柴藤聡史に 片想いしたあげく まったく相手にされない公家の娘。」

 かっかっかっ
 島さんが 瑠璃子さんに 近づいていく

「その腹いせに 京子ちゃん演じる彩子に さんざん いやがらせを続ける 嫌われ者の意地悪女!!」

 ばぁーん!!

「ひっ!」

 瑠璃子さんを壁際に追い詰め
 その顔のすぐ横に 勢いよく 平手をたたきつける。

 ぼこっ
 楽屋の壁が へこんだ!

「あ、あ、あ…」

 瑠璃子さんの声が 恐怖にひきつっている。

 『掌底』…って 技だったっけ…あれ…。

 そ、そういえば!
 彼女…あれだけで かわら3枚割れるって…言ってた…ような…

「り、律子さん!」

 ま、まずい!

 い、いくらなんでも
 こんなとこで 傷害事件は!

「ね、か、帰りましょ!わ、私 疲れ…」

「あーら。わざわざ、訪ねてこられたお客様を ほったらかして帰るなんて そんな失礼なこと…」

「る、瑠璃子さん!あ、あなたも そろそろ 出番だし!撮影場に 戻らないとだめよね!?」

 こくこくこくこく

 声も出ないらしい
 瑠璃子さんが 蒼白な顔で必死にうなずく。

「…承服しかねます…私…。」

「り、律子さーん」

「だって、そうでしょ?
 あなた、ご自分のわがままで ご自分から ヒロイン降りるって 宣言したんですよ!?」

 律子さんが 瑠璃子さんを じろっとにらみすえる。

「スタッフたちから嫌われて 仕事干されたスターは、ごまんといます!
 仕事ガタ減りしたのは、さんざん スタッフを困らせてきた報いです。自業自得でしょう?!
 それを まだ、私たちのせいにしようなんて…!」

 律子さんの舌鋒は、まったく鈍らない。

「こんな根性で この先 どれだけ ギョーカイにいたって
 いずれは ぼろ雑巾のように汚されて棄てられるのがオチです!
 まだ、きれいな白雪姫だと勘違いしてくれてるファンが残ってるうちに 潔く引退なさったら!?」

「っ!」

「私、今から 直接 雇い主様に あなたのこと ご報告申し上げ ご指示仰ぎにまいります!」

「や、雇い主…!?」

 ようやく
 瑠璃子さんが 声を絞り出した。

「…ええ…。」

「その方なら 場合によっては あなたの芸能人生命 ばっさり 絶てる権限も お持ちですし…」

「っ!?!」

 瑠璃子さんの顔が 恐怖にゆがむ。

「り、律子さん!」

 いくらなんでも そんなオーバーな!

「京子さん…私の雇い主…あなたの保護者の今の地位 軽く見すぎですよ?」

 律子さんが ゆっくり私を振り返る。

「あの方が、今 いったい どれほどの収入得ているか どれほど揺るがぬ立場にいるか
 きっと 正確には わかってないのでしょう?」

 …え?

「さ、じゃあ 行きましょう。
 まず、あなたを お部屋にお送りしてから、私、雇い主様のところへ一人で…」

「ま、待って!わ、私も!ショ…ほ、保護者のところに 一緒に行くから!!!」

 冗談じゃない!

 彼女一人で いかせたら
 どんなすごいこと ショーちゃんに訴えるやら!

 青ざめたまま硬直している 瑠璃子さんに そっと声をかける。

「瑠璃子さん、とにかく 今は あなたの最善尽くした 演技してきて、ね!」

 壊れた人形のように かくかくと彼女がうなづく。

「私一人のほうが 言いたい放題いえるのに…仕方ないですわね、ご一緒に参りましょうか。」

 しぶしぶという感じで 律子さんがため息をついた。

「では、出ましょう!こんなところに長居は無用です!」

 自分が追い詰めた瑠璃子さんには もはや見向きもせず 
 私の荷物 ひょいっと持って 律子さんは さっさと出て行く。

 あわてて追いかけながら 改めて思う。

 瑠璃子さんのいうことにも 一理ある。

 あんな
 『なんでもないシーン』に 詰まってしまうなんて

 女優失格だ!私!!


 
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