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スパイラル・スキップ・ビート!

「スパイラル・スキップ・ビート!」№52(蓮)

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「できたら…助手席に 来てくれない? 
 後部座席に座られると 本当にお抱え運転手のようなさびしい気分になってしまうんだけど…。」


「ご、ごめんなさい!で、でも、中身 お弁当ですから 倒れないよう押さえていたいんです。」

「それなら 後部にもシートベルトあるから 固定できる。」

「は、はあ…。そ、それでは…。」

 ためらいながらも
 俺が開けたドアから 彼女が助手席にすわる。

「本当に ご迷惑おかけしてすみません!いろいろ…」

 反対側から回り込んで 運転席に座った俺に 改めて彼女が頭を下げてきた。

「気にしないで」

 『いろいろ』の『いろ』には
 今日の撮影のことも あるのだろう。

 …が
 あえて それには 触れない。

「新宿の『スタジオ Jセブン』…だね?」

「は、はい」

「こんな時間まで 録りが終わらないなんて…不破君 うわさにたがわず 職人さんなんだね。」

「しょく…?」

「『納得するまで 絶対 妥協しない』って 有名だよ、畑違いの俺の耳にまで届くくらい。」

「そ、そうなんですか!?」

「ああ」

 光の旋律1

 …と
 自分で 言っておいてなんだが…

 これは
 聞きしにまさる『職人』ぶりだ!

 スタジオに着いたら
 今 録音中だとのことで
 廊下から 中のモニターを見せてもらうことにしたのだ…が。

 録音ブースの中には バンド全員勢ぞろいで演奏してる。

「今は…ふつう…楽器ごとに 一本ずつ 録音するんじゃ…」

「ショーちゃん そのやり方 大嫌いなんです。曲に統一感がでないって。」

「そ、そう」

 しばらく
 彼が歌う曲を聴く羽目になった。

 …。

 …なるほど…。

 爆発的に売れてるはず…だ。

 うまい…より…何より 心が深く揺さぶられる…!

 間奏は ギターのソロ

 これまた なかなか うま…

「ストップ!」

 突如
 不破君の硬い声が響いて 演奏がやんだ。

 ん!?

「山形さん そこのソロ もっとキレがほしいです」

「…俺にお任せじゃ なかったかな?ここ」

「それが あなたの精一杯ではないでしょう?」
 
「っ!」

「30分 休憩します。もっと あなた本来のプレイ 見せてください。」

「きゅ、休憩!」

 ディレクターが あわてて全体に指示を出す声が響いた。

 おいおい

 いいのか!?

 『デビューしたばかりの新人』が そこまで生意気な口聞いて!

 人事ながら 心配…

「お疲れ様 ショーちゃん!」

 ばっと 彼女が ブースから出てきた不破君に駆け寄っていく。

「…っ!キョーコ!!?帰ったはずじゃ…」

「長引きそうだったから お弁当作ってきたの 皆さんの分も」

「ありがとう…悪いな 気を使わせて…」

 ぎゅっと 
 可憐な少女を 優しく抱きしめ ちゅっとおでこにキスをする。

 …

 むかむか

 前言撤回!
 
 くそ生意気なガキだと
 思いっきりバッシングくらうがいい! 

「島さんにも謝らないとな。ゆっくり休んでくださいって 送り出したばかりだったのに…。」

「う、ううん。申し訳ないから 律子さんには 言わずに出てきたの。」

「…え?じゃ、どうやって…」

「僭越ながら 俺が 運転手 務めさせていただいたよ。」
 
「…敦賀っ!…さん!?」

 呆然と 彼が目を見開く。

 遅いぞ 気づくのが!

 ようやっと
 彼女以外のモノが 目に映るようになったか!

「偶然、玄関でお会いしたのでね。」

「頼んだタクシーがね 急なアクシデントでダメになって困ってたとこ 助けていただいたの!」

「…アクシデント…で…偶然…ね」

 ぎろ
 彼が まっすぐに俺をにらみすえた。

 …おやおや…

 けっこう 勘のいいぼうやだ。

「それは…お世話になりました。ありがとうございます。敦賀さん」

 それでも
 口元だけは 笑みを形作って 丁重に礼を言う。

 …

 食えない男だ。

「どういたしまして。可愛い後輩のためなら このくらいお安い御用だよ。」

 こっちも
 にっこりほほえんで 答える。

「じゃ、早速 おまえの弁当いただこう。敦賀さんも、ぜひ、どうぞ。」

「…ありがとう…お言葉に甘えて…。」

 瞬時に
 冷静な口調
 大人な対応

 手ごわい!こいつ!

 正直
 年下とは 思えない!




link-bn-g4.jpg
 イラスト『光の旋律』(HEAVENS GARDEN様より)
 
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