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スパイラル・スキップ・ビート!

「スパイラル・スキップ・ビート!」№53(京子)

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「おお!稲荷寿司に けんちん汁!」

「す、すごい。おいしそうなにおいだー!」

 バンドの方やスタッフの皆さんが わっと集まってこられた。

「あれ、このタッパーだけ『山形さんへ』って付箋が はってある…?」

「…俺?」

 一人だけ
 皆さんの輪から外れて
 ブラックコーヒー飲んでらしたギタリストさんが 振り返った。

「はい!このお稲荷さんだけ からし入りですので!」

 たたたっ
 早速 山形さんのところに タッパーとおはしとけんちん汁 お盆に載せてお持ちする。

「え…!?」

「い、稲荷寿司に からし!?」

 背後で 他の皆さん方の 素っ頓狂な声が響く。

「山形さん 長野のご出身でしょう?お稲荷さんといえば からし入りですよね?」

「そ、そうなんだけど…正直 長野以外じゃ 食べられないと…」

 そうつぶやかれながら
 即 タッパーをあけて
 手づかみでお稲荷さんにむしゃぶりつかれた。

「…うん!長野のお稲荷さんだ!」

「よかったです!お口にあって!」

「…でも、どうして 俺の出身地…」

「だって ショーちゃん 昔から 山形さんにあこがれてて いっぱい資料集めてましたから!
自然に…」


「…え?」

 ばっと
 山形さんが ブースの中にいる ショーちゃんを振り返る。

 ショーちゃんのほうは
 お稲荷さんほおばりながら
 ヘッドフォンで 曲聞くのに一生懸命で こっちには気にもとめてない。

「耳コピーで山形さんのプレー まねしてくれてたんですけど…
あるときを境に ぱったり やめちゃって」


 ポットから 紙コップに 日本茶を注いでお渡しする。

 だって お稲荷さんとコーヒーじゃ 絶対 あわないもの!

「『やめた!しょせん 猿真似だ!超一流のギタリストには どうしたってかなわないっ!!』って
 それは 悔しそうに…」


 あのときの
 子供みたいに すねたショーちゃん 思い出すと つい顔がほころぶ。

「『いいんだ!俺は、歌で超一流になる!
 でもって、この人に バックしてもらえるようなビッグなスターに なってやるんだ!!』って…」


 がたっ!
 
 はっ

 急に 山形さんが 立ち上がった。

「ごちそうさま お稲荷さん おいしかった。」

「い、いえ。でも、まだ おひとつしか…」

 お。お口に合わなかった!?やっぱり!

「タッパーごと いただいて帰っていいかな?家で ゆっくり食わせていただくから。」

「も、もちろんです!」

「休憩時間は あと20分しかないから 練習してくる。俺のソロ部分のせいで とまってるんだしね!」

 そうおっしゃるが早いか
 さっさと 山形さんは 隣のスタジオに移動してしまった。

 ?????

 ど
 どうしたのかな 急に。


  
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