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スパイラル・スキップ・ビート!

「スパイラル・スキップ・ビート!」№58(レイノ)

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「…うっわ!ど修羅場!」

「ど、どうなるんだぁ…これ…!」

「不破さん、大丈夫かなぁ~~~!!」

 シズル キヨラ タスクが 控え室備え付けの生中継のTV見ながら ハラハラしてる。

 スプリングコートを片手に
 不破さんがゆったりと車から降りてきた。

「不破さん!サンダイご覧になりましたか!?」

「この件に関しまして 何か一言」

 すっ

 不破さんが 姿勢を正して周囲にさっと視線をめぐらせる。

 …や

 ぴたっ

 かまびすしかった報道陣どもが 一瞬 鳴りを静めた。

「おはようございます。皆さん。朝から お疲れ様です」

 …!

 実に優雅にほほえんで、いつもの不破さん流お辞儀で 彼らに一礼した。

「あ。お、おはようございます」

「お、お仕事、お疲れ様です」

 いまさらながら
 報道陣が あわてて 挨拶を返す。 

「…初めて見た…」

「ん?」

 ミロクが俺に ミルクティの紙コップ渡しながら 問い返す。

「ここまで 怒ってる 不破さん」

「…え?」

 けげんそうに ミロクが画面に目をやる。

「…どこが…?」

 画面の中では 優雅に笑みを絶やさない不破さん

「敦賀さんが ご親切に キョーコを送り届けてくださったときの ちょっとしたアクシデントでしょう?
 それ以上でもそれ以下でも ありません。」


 報道陣に対しても
 いつものように 礼儀正しい丁寧な応対。

「こんなふうに ちょっとした瞬間 クローズアップされて
 敦賀さんに ご迷惑おかけしてしまったのが 本当に心苦しいです。」


 穏やかな言葉

 その背後に
 ごうごうと燃え盛る 紅蓮の巨大な怒りの炎が視えてる

…のは 俺だけだ。

「ご親切をあだでお返しする形になってしまい、申し訳ありませんでした。敦賀さん」

 いかにも すまなさそうな声と表情で 報道人の向こう側にいた敦賀に 声をかける

 …が
 怒りの波動が 
巨大な火龍になって 敦賀に牙をむいて飛びかかっている!

 ふっ

 ようやくカメラが 敦賀の方に戻る

 画面の中 瞬時 敦賀が笑うのが見えた。

 …こちらは

 真っ黒い龍が全身から立ち上り
 がっきと 火龍の攻撃を 真正面から受け止めている

 スペクタル映画 見てる気分だ…

「…謝るのは、こちらのほうだよ。かえって ご迷惑おかけして 本当に申し訳ない。」

 きらきらきらっ

 うっわ!

 なんつぅ
 うそくさい似非笑顔!!

 どうやら 芸能界1の紳士なんてのは 捏造した虚像らしい!

 だが
 世間のやつらは
 たやすく その笑顔にだまされるのだろう

「そうおっしゃっていただくと…ますます 恐縮です。申し訳ありませんでした」

 一見
 実に 穏やかで 和やかなやりとり

「さすが 不破さん!」

「大人だよなぁ」

 キヨラたちは 素直に感心してるが

 あれ 視えてないから そういうのんきなことが言えるんだ

 火龍と黒龍の空中での闘争は ますます 激しさをましてく一方なんだが!

 キキーッ

 突如
 画面の外 急ブレーキの音が響いた。
 
「ショーちゃん!!」

 ぴた!

 その瞬間
 龍が2体とも 動きを止めた

「キョーコ!?」

 演技抜きに 驚愕した不破さんの声にひっぱられるように 急激に画面が振られる

「ショーちゃぁぁぁん」

 半べそかいて 髪振り乱した状態で 京子さんが登場した。

「ど、どうして…」

 とっさに 京子さんを抱きしめながら 不破さんが焦って問いかける。

「すみません!朝のワイドショーで ちょうど…!京子ちゃんが 即 飛び出しちゃって!」

 マネージャーらしい女性が わびる声が かすかに画面外から聞こえる。

「ご、ごめんね。私が 考えなしだったから…ショーちゃんにも 敦賀さんにも ひどいご迷惑…」

 いってるそばから その大きな目から 涙がぼろぼろぼろぼろ零れ落ちている。

 ぱぁぁーーー!

 一気に 黄金のオーラがはなたれ

 火の龍も黒の龍も 雲のように散り 霧のように消えた。

「きょ、キョーコ な、泣くな!お、おまえが悪いわけじゃ!」

「そ、そうだよ!最上さん!気にしなくていいんだから、ね!」

 2人が2人とも 今度は かけねなしに本音の言葉だ。

 くりん

 京子さんが 報道陣のほうに 向き直った

 大きな目に涙をいっぱいためて ふるふるふるえながら

「くぅうぅぅぅ~」

 タスクが、思わずうなった

「あ~。いつみても 可愛い!アレやられると もう抱きしめたくなっちゃうんですよぉ、俺!!」

「…絶対、やるなよ?たちまち、アカトキから 放り出される」

 ミロクの容赦ない声が飛ぶ。

「わかってますよぉ」

 『アレ』に勝てる人間なぞ この世には存在しないのだろう

 報道陣が うっと 引いた。

「敦賀さんのおっしゃるとおり ベルト外すとき ほんのちょっと シートが倒れただけなんです。
 信じてください!どうか、お願いします!」


「あ~。」

 対処に困ったらしい報道陣の中で
 一番ベテランらしい中年のリポーターがようやく声を出した。

「…と、いうことは、あれは、完全にそのガセ…なんですね?」

「あの場面だけ切り取って ご覧になれば 誤解なさっても無理はないとおもうのですが
 事実は そういうことです!あの写真、撮った方にも ぜひ、わかっていただきたいです!」


「は、はぁ」

 カメラマンは 
 わかった上で でっちあげてるんですよ

 …とは
 さすがに 同業のよしみでいえなかったのだろう

 リポーターが言葉に詰まる

「ふ、不破さん サンダイ紙に抗議なさる ご予定は…。」

 完全に
 流れは 変わってしまった

「皆さんに 事実をわかっていただけたので もう かまいません。
 ただ、ぜひ、このカメラマンのお名前 教えていただきたいですね。」


「そ、それは カメラマン本人を告訴…!?」

「いえいえ。」

 不破さんが にっこりほほえむ。

「ほんの一瞬のアクシデントをこんなに鮮やかに 撮れるなんて 相当な凄腕だと思いまして
 ぜひオレ達の結婚式には 専属カメラマンとして お招きしたいですよ。」


 どっ

 報道陣の中で 明るい笑いがはじけた。

「それでは 仕事に遅れますので失礼します。敦賀さん、本当に申し訳ありませんでした。」

「すみませんでした!」

 不破さんが京子さんと 二人そろって丁寧に 敦賀にも 報道陣にも挨拶して引き上げる。

「…俺も 失礼します。無遅刻記録 破りたくないので…」

「つ、敦賀さん。お騒がせいたしました。」

「お忙しいところ お引止めして失礼しました。」

 敦賀の穏やかな声に 報道陣のあわてた声がかぶる。

「要するに とんだ お騒がせ記事だったんですね?」

 画面の左下 サブ画面に スタジオ側の司会者が現れた

「はい!あいかわらず 熱々二人にあてられただけの むなし~い時間でした!」

「朝からお疲れ様でした!」

 笑いと共に

 ばっと
 画面は スタジオに切り替わる。

 …直前

 一瞬 視えた

 敦賀の背後から
 真っ黒い龍が 湧き出てくるのが!
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