スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←「スパイラル・スキップ・ビート!」№61(レイノ) →「スパイラル・スキップ・ビート!!」№63(京子)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



総もくじ  3kaku_s_L.png アナザー・スキップ・スキップ・ビート!
もくじ  3kaku_s_L.png メッセージ
【「スパイラル・スキップ・ビート!」№61(レイノ)】へ  【「スパイラル・スキップ・ビート!!」№63(京子)】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

スパイラル・スキップ・ビート!

「スパイラル・スキップ・ビート!」№62(蓮)

 ←「スパイラル・スキップ・ビート!」№61(レイノ) →「スパイラル・スキップ・ビート!!」№63(京子)
「…ふぅ~!一時はどうなるかと思った!!」

 控え室に 落ち着いたとたん 社さんが ため息と共につぶやく。

「不破君が 冷静で ほんと よかった!」

 …。

「怒り狂って なぐりかかってこられても 文句言えない写真だものなぁ これ…」

 ……。

「?蓮?」

「怒り狂ってましたよ 相当に」

「は?」

「俺を絞め殺しかねない 勢いで…ね。」

「はぁ?!」

 社さんが すっとんきょうな声を出す

「ど、どこがだ!?いつもどおり、実に礼儀正しい態度だったじゃないか!」

「…表面だけです…あんなの。」

 ― こんこん ―

「は、はい」

 社さんが あわててドアを開ける。

「おはようございます 敦賀さん!今日はよろしくお願いします。」

 ほほを赤らめて 立っていたのは 局専属のメイクさん

「軽くヘアメイク、整えさせていただきます」

「ありがとうございます。よろしく」

 にっこりほほえんで 鏡の前に座った。

「あ、じゃ、じゃあ 俺 飲み物買ってきますんで…」

 社さんが そそくさと立ち上がった。

「はぁい!」

「すみません、お願いします」

 鏡越しに 社さんに目礼する。

 …鏡の中 社さんが ふに落ちない顔で 出て行くのが見えた。

 社さんだけじゃない
 あの場にいた 報道陣も
 茶の間で観ていた 視聴者も

 みんな
 そう 思っただろう

 不破という男は
 なんと冷静で かつ 思慮分別のある できた男か…と

 わからなかったろう 俺以外には

 ヤツの背後
 ぼうぼうと燃え盛る すさまじい怒りの炎は

 『いつもどおり、実に礼儀正しい態度』
 
 …を 演じては いた。

 少なくとも
 そう見せるのには 成功していた!

 だが
 わかった

 ヤツの怒りのすさまじさ

 そして
 わからない

 なぜだ?

 なぜ あれほどの怒りを押し殺し
 何気なく 礼儀正しい ふるまいができる?

 分別ある大人なら まだしも

 たかが 16のガキのくせに!

 わからない!

 なんなんだ あの男!!

 俺より 4つも下なのに!
 なぜか まったく そうは見えないのはなぜだ?!

Line(
 
「朝っぱらから 災難でしたねぇ 敦賀さん」 

 バラエティ番組本番
 司会者コンビの1人が ざっくばらんに今朝の話題を振ってきた

「…いえ…誤解も 解けましたし…。」

 にっこり 微笑んでみせる。

「そやけど すごいわぁ この写真!」

「っ!」

 ばぁーん

 今朝のスクープ写真
 拡大して画面に提示してみせる!!

 きゃぁぁああぁぁ

 スタジオのお客様(なぜか ほとんど女性)から 悲鳴が上がる

「見てください!ここ!この至近距離!5cmですよ!5cm!!!」

 わざわざ 巨大定規持ち出して 俺と彼女の顔の距離 測ってみせる。

 いやぁぁぁああああああああああああああああああ!!

 客席の騒ぎは ますますひどくなった。

「ぐ…偶然 シートが倒れただけで…」

 …さすが 関西スタッフの番組!

 ムダに 仕事が早い!

「敦賀さぁん?」

「は、はい?」

「正直に 言うてみなはれ」

「え?]

「実は 狙ってはったでしょう?」

「(っ!)ま、まさか!」

「でも、内心『らっきぃ♪』とか 思いはったんやない?」

「え?い、いや…そ…」

「敦賀さん おでこ 冷や汗 かいてはりますよぉ?」

「っ!!」

 さ、さすが漫才コンビ
 阿吽の呼吸で 息が合った責め方だ!

 …なんて
 感心してる場合じゃない!

 ふっ

 にっこり
 さわやかに 微笑んでみせる

 きゃぁぁぁあ♪

 客席の悲鳴の色が変わった。

「そりゃあ 俺も男ですから」

 すっ
 コンビのかたわれ
 年上のほうの女性の手をとる

「…へっ!?」

「魅力的な女性のそばによれば どきどきしますよ ほら 今も」

 その手を 俺の胸に触れさせる

 いやぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

 瞬間
 この日 最高の悲鳴が上がった。

「わわわわかりました!」

 あわを食って、司会者が 手を引いた。

「もぅ かなわんわぁ。敦賀さん ほんま いけずや!」

「そら 抱かれたい男№1。色気で勝てるわけないて」
  
 コンビの軽口にあわせて 笑って見せながら
 大画面に提示されたままの 今朝の写真を見る。

「そやけど 敦賀さん 京子ちゃんの恋人が あの不破さんでよかったですねぇ」

「ほんまや。他の男やったら 今頃 殴られてたかもしれませんよぉ?」

「…ええ」

 そうしてくれてたら!

「運が よかったです」

 彼女に 幻滅させることができたのに!!

 そうだ
 あの1枚で どうにかなるなんて 最初から期待なんかしてはいない

 ただ
 16の青臭い激情で 爆発してくれたら
 嫉妬にかられて 彼女を責めるような 浅はかなマネしてくれたら

 彼女の
 彼に対する気持ちが 
 多少は冷めるかも…と 思ったのに…!

 手ごわい

 アイツは
 思った以上に 手ごわい!



bnl-1.jpg
 
       ライン「Glass leaf(緑)」 HEAVEN'S GARDEN様より
スポンサーサイト



総もくじ  3kaku_s_L.png アナザー・スキップ・スキップ・ビート!
もくじ  3kaku_s_L.png メッセージ
【「スパイラル・スキップ・ビート!」№61(レイノ)】へ  【「スパイラル・スキップ・ビート!!」№63(京子)】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【「スパイラル・スキップ・ビート!」№61(レイノ)】へ
  • 【「スパイラル・スキップ・ビート!!」№63(京子)】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。