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スパイラル・スキップ・ビート!

「スパイラル・スキップ・ビート!!」№67(京子)

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「ああ、最高!やっぱり 桜は京都よね!」

「…ああ…」

 青い空
 桃色の雲のような 満開の桜

 懐かしい

 ああ
 やっぱり
 春は 京都

 世界中のどこよりも 美しい!

 ショーちゃんが そっと 抱き寄せてくれる。

 思いがけない運びだったけれど
 こうして 堂々と(お互い変装つきだけど)外でデートできるのは素直にうれしい。

「あ!清水焼の絵付けコーナー!」

 ぱっと 楽しげな看板が 目を引いた。

「ショー…え、ええと き、きよしさん!明美 あれ やりたい!一緒にやろう!ね?」

「ああ、明美の好きなように」

 今の私たちは 黒田清 白鳥明美。
 社会人と女子高生のカップル…に 擬している。

「おそろいのマグカップとケーキ皿作りたいぃ~。」

「じゃあ オレは 花瓶にしよう。」

 あ
 なるほど

 いつも、足りないものね。

 人気スターのショーちゃんにはもちろん 私にさえ 花束が 届くので
 家中の花瓶総動員しても足りず、
あわれにも バケツに入ったまま…の花たちもいっぱいあるのだ。

 ショーちゃんは 桜の花びらを描いている

 じゃあ
 私も 桜

 そして 春らしく 蝶

 ショーちゃんのすぐ横で 絵を描くことに専念する

 ぽかぽかと 気持ちいい 日差し

 幸せ
 大好きなショーちゃんが すぐ横にいてくれて

 同じことに 熱中して…

 ざわざわざわ

 …ん?

 なんだか 周囲に人だかりが…

 はっ!

 ま、まさか
 
 私たちの正体!

「…すごい…。ねぇ、あの人、プロかなぁ?」

「あたりまえだろう。素人にも 違いがわかる。」

「きれいぃー。あれ、買いたい!私!」

「値段ついてないだろ?途方もなく高いんだよ、絶対。」

 ??????

 なにを 騒いでいるんだろ?

 でもまぁ
 私たちのことが ばれてるわけじゃない

 安心して
 作業を続ける

 マグカップ2個と皿1枚は完成して

 今 最後の1枚なんだから!

 集中!集中!!

 やがて
 周囲の雑音は 一切 耳に入ってこなくなった

 細い枝に数輪の桜

 満開 七部咲き つぼみ
 ひとつとして 同じ形の花はなく
 ひらひらと 散っている花びらもある

 その桜が 春風に舞って
 ペアの片割れの蝶と戯れる構図

 揚羽蝶の羽の毛を 細い筆で丹念に描き込む

 ほっ

 やっと 完成!

「できたっ!」

 出来上がった満足感に 心が満たされる

「清さん!そっちは どう?」

「あ、ああ。お、オレも」

 桜の花びら 数枚、散らしたシンプルな絵…!

「わぁ~。花瓶の役目 知りぬいた上で すごいセンスある絵付け!」

「…そうか?(我ながら 手抜き以外の何者でも…。)」

「じゃ、これ 仕上げお願いします!」

 にっこり 係員に ほほえんだ。

花篭

「まあまあ それで 危うく 専属絵師に雇われそうやったんか?」

「そ、そんなたいそうなものじゃ…」

 お茶をたててくれながら
 優しくほほえむ女将さんのことばに 思わず真っ赤になる。

「た、ただ バイト代弾むから 何枚か絵を描いてくれって…」

「下手すりゃ 1日拘束されそうになったんで あわてて 引っ張り出してきた!」

「ほんま キョーコちゃんは 何やらしても 玄人はだしやなぁ…。」

 女将さんは 上機嫌で ショーちゃんに お茶のおかわりを出す。

「…で 仕上がったら お袋宛に届けるようにしてきたから 悪いが…」

「はいはい。そのまま あんたらの住所に 転送すればええんやな。」

「ああ」

 偽名 使っている以上 本当の住所・氏名は いえない。
 それでなくても 極秘にしてる住所を たやすく第三者に漏らすわけにはいかない!
 (同じ理由で 島さん宛てに送るのも 見送った)

 女将さんなら 信用できる。

 今も
 従業員の誰にも 私たちのことを 悟らせてはいない。

「そうそう、キョーコちゃん、こんどな 女性向けに 源氏の香☆癒しの間を作ったんえ」

「え?」

「ありていに言えば エステ。ただし どこまでも 純和風に徹したものや。」

「わぁ すごいですね!」

「白鳥明美の名で 予約とっといたさかいに すぐ行ってきなはれ。
 久しぶりに 歩き回って疲れたやろ?」

「あ、ありがとうございます!」

 ああ
 相変わらず
 女将さんは 優しい

 茶室の周囲からは 梅の香り 鶯の声

 ゆったりとした古都の春
 
 久々の京都 懐かしくて すごくうれしい!

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