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スパイラル・スキップ・ビート!

「スパイラル・スキップ・ビート!!」№68(尚)

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「ショーちゃん!行ってくる!また 後でね!」

「ああ、ゆっくりしてくるといい」

 手を振るキョーコの姿が 廊下の向こうに消える。

 それを見送って 改めて 茶室に戻る。

 すっ

 真正面から お袋に向き直って正座する。

「で?」

 お袋も
 オレに まっすぐに向き直った。

「この愚図!」

「…は?」

「1年も一緒に住んどって 未だに キョーコちゃんに 手を出してないって どういうことや!?
 このヘタレ!」

 なっ!

「お、オレたち まだ 16歳で!高2で!」

 ど、どこの世界に
 高校生に 不純異性交遊 奨励する親がいるんだ!?

 いや
 それより

 なんで『そんなこと』が わかるんだよ!

「そんな青いこと ゆうとったら キョーコちゃん 横から とっていかれるで?」

「っ!」

「現に!あの敦賀はんみたいな大物まで キョーコちゃん 狙うてるやないの!」

「あ、あれは ガセ…」

「仕掛け人は 十中八九 敦賀はん本人やろ?」

「…!?」

 な、なんで わか…!

「そうでのうて ああ はかったように ええシーン撮れるわけないやないの。
 なんぼ、腕利きのカメラマンやゆうたかて。」

 うっ!

「画面越しじゃあ よぉわからんよって 強引に呼び寄せてみれば
 やっぱり キョーコちゃん おぼこ娘のままやし…!」

 だからっ!

 なんで『そんなこと』見抜けるんだ!?この女狐!!

「役立たず…な わけないなぁ?アンタ14の頃には、もぉ 年増の仲居さんに あれこれ…」

「お、おふくろ!!!」

 な、なんで そんなことまで!

「変な女との間に 孫でもこさえられたら かなわんさかい。」

 しゅんしゅんと湯気を立てる釜から 優雅に湯を汲む

「あんたらが 高校に入ったら すぐに 仮祝言あげて
 キョーコちゃんに アンタの夜伽させよ思うとったんや、もともと」

 …が 言ってる内容は 優雅さとは程遠い!

 よ…と…ぎ…!?

「こ、高校生に なに 無茶…!」

「ええやないの。別に もてあそぼゆうんやない。いずれ 正式に結婚するんやし。」

「不謹慎だろう!キョーコの気持ちは どうでもいいのか!?」

「そのキョーコちゃんは、昔っから アンタ一途
 むしろ喜んで受けてもらえる…思うとったんやけど…」

 ?

 いきなり
 お袋の口調が 重くなった。

「松、アンタ 1年前 どうゆうて キョーコちゃん 東京に連れて行ったのや?」

「…『オレと一緒に来てくれないか?』…って。」

 前後の部分は 省いて端的に言う。
 
「当然 キョーコちゃんが好きやから そばから離したのうて ゆうたはずやな?」

「も、もちろん!」

 生活費かせがせて
 家政婦扱いする予定だったなんてことは むろん口にはしない!

「それで…なんで 男女の仲になってないのや?」

 …!

「みたとこ、アンタ 今、ほんまに キョーコちゃんにべたぼれやのに…」

 くるくると 茶碗回しながら お袋がつぶやく。

「あ、あいつは ま、まだ 子供っ…」

「普通のおなごなら 男にそない誘われたら イコール同棲と 判断するはずやで?」

「!」

「むしろ 手え出されへんかったら
 自分のこと 女じゃなく 家政婦としてつれてきたんか!?…って
 怒ると思うわ うちやったら」

 ぐっ!

「…それでも 怒らん…ゆう ことは…」

 お袋の口調が 苦くなった。

 かたん

「…松」

 一口も飲まず お袋が 茶碗を置いた。 

「キョーコちゃん…アンタのこと 男としては 惚れてないんとちがう?」


 kokoro_gre.gif


「…ショーちゃん?どうしたの…?」

「あ、ああ。おかえり」

「こんなに暗いのに 明かりもつけないで」

「あ、いや…。」

 縁側に座ったまま 外を見ながら言い訳する

「ライトアップされた庭の桜がきれいで…見とれてた…。」

 その一言で
 スイッチに伸びていた キョーコの指が止まる。

「ほんと…きれい…」

 そっと オレのそばに寄り添って 一緒に夜桜を見上げてくれる。

 ほのかに香る 桜の香り

「…いいにおいだ…。」

 そっと 湯上りのやわらかな体を 抱きしめる。

「ショーちゃんも…お風呂 入ったのね?」

「ああ この部屋に ついてるヒノキ風呂に」

「私も 和風エステの後 女将さんの計らいで 個人風呂に入れてもらったの。」

 今は もう お互い変装も解いている。

「…隣に 布団…敷いてくれてる。」

 抱きしめたまま その耳に ささやいた。

「もう休もう 疲れたろ?お互いに」

「うん!実はね、半分 まぶた 閉じかけてるの!エステ すっごく気持ちよかったし!」

 キョーコの声は どこまでもくったくがない。 

 …どう 反応するだろう

 お袋が用意した…アレを 見たら! 



 
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