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アナザー・スキップ・スキップ・ビート!

№23(side:久遠)

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「よく来てくれたね。最上さん」

「こ、こんにちは」

「久しぶり…というべきかな…。」

 すっと その腰を抱きしめてほほに髪に口づける。

「つ、敦賀さん!」

「…ん?これが 俺達の挨拶だったろ?ずっと。」

 口先三寸 うまく丸め込んで 強引にしつけた…ね。

「そ、そう…なんです…けど…。」

 最上さんは たちまち真っ赤にほほを染める。

 そんな恥じらった顔が愛らしくて
 すごく 懐かしくて…ほほえましい。

「やっぱり 17歳の君なんだね。改めて実感したよ。」

 外見は…かなり 変わった…が。

 自分の容姿には 絶対の自信をもっていた 俺を取り巻く女どもさえ
 彼女の素顔 一目見たとたんに 沈黙せざるを得なかったほど…。
  
 “永遠の妖精”と評判の世界的レベルの美女…。

  何年たとうが
  思い切らせてはくれない

  年ごとに 魅力的になっていく…
 
 その細い体を抱きよせる。

「…かわいそうに…とんでもない事態に巻き込まれて不安だろう?」

 そっと 耳元にささやく。
 …と 彼女のほほに 涙がつっとつたった。

「…最上さん!?」

「…わけがわからないんです…私…!」

「…最上さん…」

「でも これだけは わかるんです…ここには…私の居場所なんかないって!」

 …!?
 
「そんなこと!」

「不破さんに…辛い思いさせてるんです…私!…キスさえ してあげられない…。」

 ぽろぽろぽろぽろ 泣き出す彼女に…胸が痛んだ。

 俺のせい…か。

 彼女の記憶が 跳んでしまったのは
 間違いなく…あの夜の俺の告白のせい…。

 苦しめてしまったんだ…こんなにも…。

「泣かないで…最上さん…」

 ぎゅっと 抱きしめた。 

「俺がついてる。君のためなら どんなことだって…。」

 ― RRRRRRRRR ―

 唐突に無粋な携帯ベルがなる。

 …!

 今

 音が鳴るように設定している ただ1つの相手は…!

 下で待たせている ボディガード!
 ヤツが来たら 警告する役目の…!!

 くっ!

 もっと時間稼げるかと思ったのに!

 あわてて
 彼女の腕をつかんで言い聞かせる。

「最上さん…!よく聞くんだ!」

「は?」

「今から ある女性が来る。ロシア系のモデルで ノエラ・ツルガーネワ 愛称 ツルガだ。」

「え?え?」

「君は、エステで彼女と親しくなり、ランチを一緒にする約束をした!いいね?」

「あ、あの…?」

「いいね!」

「は、はい!」

「これを…」 急いで、カード型の携帯を渡す。

「俺の番号しか入ってない。話せるときに メッセージ入れて!いつでも なんとしても
都合つけるから!しまって!早く!」

「は、はい。」あたふたと 最上さんが バックにしまう。

「また、会おう!近いうちに!連絡する!」

 それだけ言って 即 裏口の階段に走っていった。

 階段の向こうから 頼んでおいた役者、金髪の女性が昇ってくる。 

「うまく頼むよ。」「お任せください。」にっこりほほえんで 最上さんが待つ部屋に消えた。

 エレベーターが到着した音が聞こえたのは、その直後だった。

「キョーコ!どこだ!?」

 ヤツの必死な声が響く。

 ふぅ…!
 間一髪!!

 今の段階で
 ヤツにばれたら 全てが水の泡

 慎重にいかないと!

 今度こそ 彼女を この手に とりもどすために…!  
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