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スパイラル・スキップ・ビート!

「スパイラル・スキップ・ビート!!」№122(尚)

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「なんとも不可思議な現象…としか いいようがないのですが…。」

 医師が レントゲンを見ながら 説明する。

「ここが脳の血管を圧迫して…一時は 非常に危険な状態だったのです」

 写真の後頭部にあった黒い塊を レーザーで示しながら 続ける。 

「ところが この血の塊が なぜか 突如 消失して…生命の危機を脱したのです」

「では…では…助かる…んですね!?」

「ええ!再度 検査しなおしましたが もう 大丈夫ですよ!
 …念のため もうしばらく 経過観察入院は していただきますが…」

「あ、ありがとう…ござい…ます…!」

 下げた頭が 上げられない
 目頭が 熱く うるんでくる…。

 生きてる

 キョーコは…生きて…!

『たく!こっちの寿命が縮むかと思ったぜ!心配させやがって!!』

 っ!!

 あわてて 医師の表情を伺う

「ちょうどいい休養と思えばいいですよ。ああ、部屋は個室でいいですね?」

「あ、はい。できれば 一番広い 設備の整った部屋を。費用はいくらでも…。」

 聞こえてない…!

 この…声は 人には聞こえないようだ。

「では、そのように とりはからいましょう。そして、あなたも」

「は?」

「疲労の色が濃いですよ。京子さんの隣に付き添いようのベッド入れてます。
 そこで 点滴 受けてください。どうせ、そばから 離れたくはないのでしょう?」

 うっ!!

 めがねの奥で 医師の目が笑ってる!

「お、お気遣い…ありがとう ございます。」

 気が 利きすぎるだろう!
 
 からかわれてるような気がするぞ…!!




「尚ちゃん…」

「起き上がるな!キョーコ!」

 あわてて制して 布団ごと抱きしめる。

「ご、ごめんね。心配かけ…ん」

 いいかけた唇を キスでふさぐ。

「よかった 無事…で…。」

「ショーちゃん…」

『おいっ!!!』

 っ!

 そうだ

 つい キョーコの容態に気をとられてたが

 この事態は…いったい…どういう…こと…だ!?

『貴様は 何だ!?返せ!!これは、オレの体だ!!!』

 まちがえようもない

 オレの声…だ

 どうして
 こんなことになってる!?

 オレは
 元の世界に還ることを 望んだはず…

 キョーコの存在と引き換えに!

 なのに どうして
 ここに こうして いられるんだ?!

「…夢…見てたの…」

 オレの胸の中 キョーコがつぶやく声に我に返る。

「…どんな?」

 抱きしめたまま 耳元にそっと尋ねる。

 離したくない
 この温かさを この手で体で確かめていたい

 2度と触れられることはない…と 覚悟…してた 優しいぬくもり
 
「光の螺旋階段…」

「え?!」

「天上から 澄んだきれいな声が 私を呼んでて…私 どんどん 上に昇っていってたの…。」

「っ!!」

 瞬時に
 オレの脳裏に 記憶がよみがえった。

 流れ星に向かって 還ることを願った

 そのあと

 最初に見えた光景

 光るらせんの階段を昇るキョーコ

 いけない!
 このまま 昇らせたら ダメだ!!

 なぜか わかった

 気がつけば 必死に手を伸ばしてた

 キョーコを呼ぶ声に 抗って そして 頼んだ

 代わりに オレを…と。

「そしたらね ショーちゃんそっくりな 男の人が現れたの。」

「オレ…に?」

「20代後半か30歳になるくらい…の 大人の…素敵な人…。」

 にっこり キョーコが微笑んだ。

「ああ、ショーちゃんも10年もしたら こんな素敵な男性になるな…って 思ったの。」

「…キョーコ…」

 思わず 顔が赤らむ。

「…急に 足元の階段がなくなって…光が大きく爆発して…」

 キョーコが頭を抑える。

「気がついたら…病院で…」

「無理にしゃべるな、キョーコ。」

 そっと キスで その唇を封じる。
    
「ゆっくり休んで…早く よくなること…。いいな?」

「う…ん…」

 薬が効いてきたのだろう
 キョーコは ほどなく すーすー寝息を立てだした。

 …。

 夢や幻じゃなかった…のか。

 あの…不可思議な空間は。

 あのあと
 
 光が 爆発した後
 オレは また 暗闇に放り出され

 目の前を いろんな光景が横切っていく中をただよって…

「どんな怪我なんだ?!そんなに ひどいのか!?」

「落ち着いて 不破君!今、お医者さまがたが 必死に…」

 オレ?
 島さん??

 興奮して 我を失ってるオレ…

 …!?

 どうして!?

 変わってない!
 全然 状況が変わってない!

 依然、キョーコは 危篤状態のまま…?!

 バカな!!

 なぜ?!

 オレは!
 オレは なんのために 還ることを選択したんだ?!

 キョーコを助けたい 

 ただ
 ただ その一心で

 だんっっっ!!!

「きゃぁああああ!」
 
 っ!?

 『オレ』が!
 女を締め上げている!

「貴様か!!」

 『オレ』の周囲に 怒気がほとばしってる!

「貴様が キョーコを!
貴様のせいで キョーコが!!」


「や、やめて!不破君!!」

 いけない!
 
 ぼうぜんと 眺めてる場合じゃない!!

 よせ!バカ!!

 気がつけば 『そいつ』に向かって突進していた。

『あー。なるほど。そのとき オレの体のっとったわけだ…!』

 突如 脳内に 『ヤツ』の声が 響く。

 17歳の不破尚。

 若いころの『オレ』

”おまえが 無茶するからだ。この考えなし!!”

 キョーコの眠りを妨げないよう 脳内で答える。

『大事な女 殺されかけたんだぞ!当然だろう!』

”…『大事だ』って わかってるのか。キョーコのこと…。”

『あたりまえだ!あいつがいない人生なんて 考えられるか!』
 
”…『向こう』で…お気楽に 人生 楽しんでるかと思ってた。”

『ああ!金 地位 名誉 群がる女。有頂天ですごしてたさ!
 オレは バカだからな!どうせ!!』


”…でも…気づいた…んだな…。”

『…ああ…。』

”戻りたい…と。やり直したい…と 願ったんだな?”

『ああ!』

”妙だ…な。"

『なにが?』

”それなら すんなり 入れ替わってもよさそうなものだ…。”

 こちらのオレが還りたいと願い
 向こうのコイツが 戻りたいと願ったのなら

 条件は 整ったはず

 どうして、オレは まだ ここにいられるんだ?

 この17歳の体の中に!


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~ Comment ~

ありがとうございます!*^-^*

 内緒様

 「スパイラル」きkっかけに「アナザー」までお読みいただきまして、ありがとうございました!

>ずいぶん長い間涙が止まりませんでした。すごく感動しました。

 お言葉 恐縮で 私のほうが 涙が出ます!;-;

 スパイラルのほうも、最後までおたのしみいただければ幸いです。
 丁重なご感想 あいがとうございました。v-254

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