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スパイラル・スキップ・ビート!

「スパイラル・スキップ・ビート!!」№128(尚)

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「尚!あの…ビー・グールのレイノさんが、どうしても じかにあなたに渡したいものがあるって…」

 祥子さんの顔が困惑している。

「すみません、不破さん。でも、すっごく大切なものだと…」

 彼の手の中には
 今日 もらったばかりの白ネコのぬいぐるみ?

「ああ…すみません、レイノさん。助かりました!」

 誰かに預けてくれれば よかったのに
 わざわざ 待ってくれなくても

「ファンの方からいただいて…いかにも キョーコが喜びそうものだったから よけておいたら
 いつのまにか どこかに落としたようで、困ってたんです。ありがとうございました。」


 疲れてるんだろうに
 届けに来てくれた好意は 素直にありがたい

 ところが
 受け取ろうと伸ばした手に なぜか 彼は動かない。
 
「あ、あの よろしければ 相談にのっていただけないでしょうか?」

「…ええ…」

 その目の色で ただならぬものを察する。

「祥子さん オレたち タクシーで帰るから。お疲れさま。」

「…そう?じゃあ、明日 9時に迎えに行くから あまり遅くならないようにするのよ。」




「待ちくたびれたぞっ!このおじん!」

「なっっっ?!」

 手近の空きスタジオに入った瞬間 ネコぬいぐるみが 突如しゃべりだした!

 し
 しかも

 この声!

「な、なにやってる!?おまえ!!」

 思わず ぬいぐるみをつかみあげ どなりつける。

「さぁー?気がついたら ここにいた…」

 ぽりぽり
 ネコぬいぐるみが 短い手で頭をかくしぐさ

「なにを いいかげんな…!」

「それより。不破さん、不破がいなくなってたの気づかなかったんですか?」

 うっ!

「あー、ダメだめ!こいつ キョーコに会うと 他のこと 全部どうでもよくなるから。闘牛の牛!」

「お ま え が い う な !」

 ぎりぎりぎり
 思わず ネコぬいぐるみの首しめつける

「く、苦しい!どっ、動物愛護団体に訴えるぞ!」

「ぬいぐるみの分際で 何を言う!!」

「不破さん!!!」

 はっ

 その声の切羽詰った様子に 思わず動きが止まった。

「あ、ああ 失礼 つい 頭に血が…」

「まずいです!やばいです!最悪ですよ!不破さん!!」

「…え?」

「早く 不破が その体に戻らないことには ヤツは分離したまま 帰れなくなります!」

「え!?」「なにーっ!?」

「不破!お前、さっき 不破さんに首絞められて 苦しいと感じたろ?!」

「あ、ああ…」

「お前が そのぬいぐるみに 同化しかけてる証拠だ!へたすりゃ、一生 そのままだぞ!?」

 っ!!

「う、うそだろーっ?!」

「ど、どうしたら…」

「…どこまで…不破さんの体の中にいたか 覚えてるか?」

 レイノが 猫ぬいぐるみに 静かに問いかける。

「キョーコに会いに行って…食事一緒にして…。
 その後 歌番のスタジオ…控え室に入った…とこまでは…」


「このぬいぐるみ もらったのは そのとき…だ。」

 いつもは 贈られたものは まとめて事務所に運んでもらうんだが
 このぬいぐるみが すごく可愛いかったので キョーコに手渡して 喜ぶ顔 見たいと…これだけ別にしてた。

「…不破、おまえ 何か すごく へこむことでもあったのか?」

 レイノが テーブルに載せたぬいぐるみに語りかけた。

「…別に…なにも…。」

 猫ぬいぐるみが うなだれる。

 …気のせいか 表情が変わってるきがする!…不気味なっ…!
  
「ふぅ…」

 レイノが ためいきついて立ちあがった。

 そして 改めてねこぬいぐるみを抱き上げて言い聞かせた。

「いいか?不破!こればかりは 心の問題だ。
 アンタが 戻りたいって心から思わなきゃ 一生 このままだぞ!?」

「…っ!」

「…人間の体と違って、このぬいぐるみは 老いたり 死んだりしないから…へたすると 永遠に…」

「じょ、じょーだんじゃない!」

「なら!願え!心から 祈れ!戻りたいって!」

 彼から ぬいぐるみをとりあげて 必死に ヤツに言い聞かせる。

「向こうのオレの体は消滅してるし…!この体以外 居場所はないぞ!オレたちには!!」

「うぅぅうぅぅ~」 

 猫ぬいぐるみが 眉間にしわをよせて苦悶の表情を浮かべる

 …が

 ぽてっと オレの手の中につっぷした。

「お、おい!?」

「…もどれない…必死に念じてるけど…ダメだ…」

 っ!!

「ど、どうすればいい?!」

「…体から抜けちゃった 原因がわかれば 対処法もわかるかも…。」

 レイノが ぬいぐるみの手をとって 目を閉じる。

 が
 彼は やがて あきらめたように 首を横に振った。

「ダメだ!ぬいぐるみからじゃ オレにも 視えません。」

 重いため息をはく。

「とにかく 不破さんは 常に こいつと行動を共にしてください。絶対、そばから離さないで」

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