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スパイラル・スキップ・ビート!

スパイラル・スキップ・ビート!!」№138(蓮)

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「最上さん!」

「京子さん!こちらは気になさらず、不破君についててくださいと…」

「ご、ご心配おかけしました!
 あの…ショーちゃんが…『もう大丈夫だから 行け』って…」


 そりゃ

 あの男なら そう言う…だろうが

 大丈夫なのか?!本当に!!

「ええ。すっかり 顔色もよくなって!声もしっかりしてました!」

 …。

 その満面の笑み
 …に うそは なさそう…だ。

「そ、そうですか!それは よかったですね!」

 緒方監督も ほっとした顔になる。

「では 最終シーンに行きましょう!」

「「「はい!」」」


  眠り姫3



 『黒龍の夢』最終章

     
  柴藤 聡史(しとう さとふみ)…敦賀 蓮(大日本帝国初代総理大臣 A国総督府の総督)
 
  彩子【芸者名:絢華(あやか)】…京子(柴藤の妻 10数年前に他界)

      **********************************

 ― ダァァーン ―

 出迎えの人々に手を振っていたそのとき

 響いた…重い音

 次の瞬間
 腹に熱いものを感じた

「総督!総督――!!」

 必死に呼びかける腹心の部下 ― 以前 自分を狙ったことのある男 ― が 

 涙ながらに呼びかける声

 …に 意識が浮上した。 

「…何者…だ?」

 俺を亡き者にしたいのは
 大方 大日本帝国…軍部か…

「こ、この国…A国の…っ!」

 …!?

 まさ…か

「バカなヤツ…。俺を撃つ…なんて…」

 軍部がしゃかりきになって
 A国を日本に併合しようとする動きを
 何とか とめていたのは…俺だけだった…のに

 よりにもよって この…俺を…!  

 終わりだ

 法律 文学 医学

 過去
 このA国から日本に いくつもの高度な文化が伝わった

 天皇陛下の遠い祖先も
 この国から亡命してこられた王族の姫

 支配ではなく 協力で
 共に手を携え 欧米列強に…対抗した…かった…!

 もはや
 軍部の独走を とめられるものはいない…!!

 日本は 暗雲の中に入っていく…

 すべて無駄だったのか
 俺の…俺が 今まで…してきたことは

「そんなことはないわ」

 …!?

「彩子…!」

 ずっと前に 俺を置いて あの世に旅立ってしまった妻が 
 今 俺のすぐそばに 微笑んで まっすぐに 手を 差し伸べている。

「お疲れ様でした、あなた」

 その声に 俺は立ち上がる

 ふらつきもせず

「迎えに来て…くれたのか…」

「ええ、そうしないと あなた いつまでも、ここ離れそうにないんだもの」

「…心配なんだ…日本が…これから…どうなってしまうのか…」

 確かに
 欧米に植民地化されることを恐れた

 だから 富国強兵をめざした

 だが
 それは 決して 近隣の友好国を裏切っていいってことじゃないはずだ!

 こんな人倫にもとることをしていたら!

「信じましょう、日の本の…民を」

 妻が 俺に抱きついてくる

「彩子…?」

「いつまでも…バカではないわ…きっと…。」

「…だ…が」

「あなたは 最善を尽くしたの。お疲れ様!大日本帝国 初の総理大臣殿!」

「あや…」

「あなたは…黒龍になって 大空を馳せていたわ、ちゃんと」

「最期は…このザマだがな…」

『そんなに A国がお好きなら 総督になられて存分に尽力なさればいい』

 …思えば
 俺を ここの総督にしたのは

 きっと
 何も知らぬ A国の民が 俺を一番 憎しみの対象にするはず…と

 わかっていたのかもしれない…あいつらは…

 そうだな
 知るはずがない 俺たちの国の政治の内情なぞ

 俺を撃った男は わかっているのだろうか

 自分の行為が
 ますます 併合の動きを加速させることを

 やつらは
 日本の軍部は 

きっと このことさえ 利用する…

「きついな…愛した国に 嫌われるのは…」

「いずれ わかってくださる日も来るわ、今は みな 冷静になれない時代なのよ」

 そっと 妻が 俺のほほを両手ではさむ

「さあ、もう考えないで。置いていくわよ。私と一緒に行きたくないの?」

 俺の目を覗き込みながら いたずらっぽく微笑む。

 その手に手のひらを重ね その唇に口付ける。

「…まさか…。やっと お前に逢えたのに…」

「あなた…」

「行こう。案内してくれ。」

 にっこり微笑んで 妻は まっすぐ 前方を指差す。

 光に満ちた 天に続く道

「これからは ずっと…一緒にいられるんだろうな?」

「…ええ…。生まれ変わるそのときまで…」

 ぐっと 妻の手を握る。

「生まれ変わっても…」

「え?」
 
「また おまえと一緒になりたい」

「まあ、気が早いのね」

 おかしそうに妻が笑う。

「…おまえは…そう 思ってくれないのか?」

「ばかね」

 ぎゅっと 妻が俺を抱きしめる。

「私達は 永遠にパートナーよ。何度、生まれ変わっても…」

「あや…」

 その華奢な体を抱きしめ返し 熱い口付けを交わす。

 きらきらとまばゆい光が
 俺たちの前にまっすぐに伸びている。

 その天の道を黒い龍が昇っていく
 向こうで待つ 白い龍に向かって…

 そうか
 君が 俺の真の白龍

 求め続けた対

 俺の魂は いつでも君に向かっていく。

 どれほど時がめぐっても
 いくたび 生まれ変わっても…

 君に添って歩んでいく

 それが 俺の真実の夢…!

 妙なる音が鳴り響く

 愛しい者の手を握る
 そのぬくもりをたしかめながら 一歩を踏み出す

 まっすぐに
 天上に続いている道へ―
       

                              ― 『黒龍の夢』 完 ―

眠り姫3


「カット!これで 全編、終了です!!」
 
 緒方監督の声に 拍手と歓声が沸き起こる。

「あ、あの…敦賀さん?」

「え?あ、ああ…ごめん!」

 あわてて 彼女の手を離した。

「ありがとうございました!
 敦賀さんのすばらしい演技にひきこまれて、思わず 私も本気な演技ができました!」


「…俺は 全然 演技なんかしてない」

「は?」

「さっきのせりふ…全部 俺の本心だよ」

「…え…」

「俺は 本気で 君の事 想ってる」

「…敦賀さん…!」

「だから…」

「さすがです!!」

「…は?」

「すごいです!演じ始めると もうなりきってしまうんですね?!
 『役が憑く』って 大俳優によくある あの現象ですね!?」


「…いや…あの…もが…」

「なのに!私ったら!!」
 
ちゃららぁー
 ちゃちゃちゃぁー

 そんな ベタな効果音が聞こえてきそうな 

床にへたり込む
 いつもの落ち込みポーズ

「敦賀さんに引きずられるまま わけのわからぬまま 演じて…!
 なんて ふがいないのかしらっ!!」


「い、いや…その…。」

「敦賀さん!」

「は、はい?」

「私もがんばります!少しでも 大先輩の境地に近づけるよう 懸命に努力します!」

 これ

 もしかして わざとか…?

「ですから!どうか お見捨てにならないでくださいね!!」

 いや
 
 この真剣な目は 本気で言ってる

「も、もちろんだよ。最上さん」

 だから やめてくれ!

 そのうるうる涙目、
 下から見上げるお願いポーズ!

 この
 天然ボケボケ小悪魔がっ!!




LIN「眠り姫」(「HEAVEN'S GARDEN」様)
link-bn-g4.jpg




 
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Re: No138訂正

ご指摘ありがとうございました ^-^;

読み直してみると 他にもミスがありまして… ><;(はじっ)

おもいっきり リニューアルしてみましたw

また 発見なさったら こっそり教えてくださいね♪ *^-^*

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