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スパイラル・スキップ・ビート!

スパイラル・スキップ・ビート!!」№148(Aマリア)

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「すごい!大成功ねっ!!」

「ええ!さすがマリア様!すばらしい技です!!」

「あら 私は 水晶に映しただけ。
 意思の疎通なんて高等技できるのは 先生のなみなみならぬ お力の賜よ!!」

「ちょっと だまっててくれないか。声が聞こえない」

 有能な霊媒師 零之(レイノ)先生が 不機嫌な顔でにらんでくる。

「あ、ご、ごめ…失礼しました」

「申し訳ありません!」
 
 先生は 返事もぜず
 もう一度 水晶に向き直った

 左手を水晶に 右手を 傍らのコピー紙に置きながら

 じっと精神集中 なさってる。

「ほら これ」


 数分の後

 ばさっ
 数枚のコピー紙が 無造作に手渡された。 

「…楽譜?」

「不破尚が作った新曲だ。ちょうど、ヤツが手に持ってたのを そのまんま 念写コピーした」

「「えええええええ」」

 そ
 そんなことが できるものなのっ!?

「『声が出ない』って設定、でっちあげてるんだ。曲だけは出ても 不思議じゃあるまい。
 こうも 痕跡一切消えてると 怪しむヤツも出てくる。俺みたいに…な。」

 にやっと 先生が ほくそえんだ。

 うぅうぅう
 そうなのよね

 不破さんの人気は すさまじくて
 姿を消して 半年以上たつのに 世間はまだまだ騒いでいるのだ。
 
「やつの頭の中の映像も 念写したが…これは 使い物にならんな。」

 印画紙に出たカラー画像

 京子おねえさま!

 …が お若い
 と…いうより もっと 子どもっぽい

 いえ 純真無垢な…お幸せそうなかげりのない笑顔

 そのお姉さまを いとおしそうに抱きしめている…不破さん

「いい表情ですね。どちらも 本当にお幸せそうで。見ているものまで 幸せになります」

「本当ね…。不破さんのご家族にお見せしたら きっと お喜びになるわ!」

「はい。いたくご心配なさっておられる敦賀様ご一家の皆様にも、ぜひ!
 もちろん、ファンのかたがたにも!」

「30半ばのはずの男が どうみても 10代なのは どう説明する気だ」

「…あ…」

 うっ!
 
 そう…だった!

「まあ、母親くらいには 見せてもいい。」

 さらに 数枚の画像を念写しながら 先生がつぶやく。

「勘のよさそうな女だったし、口も堅そうだったからな」

「は、はい」

「だが 他のやつらには 曲だけ提供して」

 言われて 楽譜を確認する 

 2曲分…ある

 シングルなら 作れる!
 
「『まだ声は出ないが ようやく曲を作れるような精神状態にはなってきた。
 どうか 大騒ぎせず、そっと見守ってやってほしい』とでも 言ってやれ。」

「はい!」

「それで 賞金まで出して 血眼で行方追いかけてるやつらも 少しは収まるさ」

「そ、そうですよね」

「向こうの俺も」

 先生が 疲れ果てたようにソファーに沈み込む

「次に コンタクトするときは『こちらで出た不破の曲 楽譜 全て用意しておく』と言ってた」

「す、すごい!」

「だが そう頻繁には 無理だからな!これは きついんだ!体力より 気力がな!!」

「わ、わかっています!御礼は はずませていただきますから!!」

 私の合図にうなずいて セバスチャンがトランクを持ってきた。

「1千万円あります。今後、不破さんの曲は 印税の10%は 先生に…」

「50%だ」

 ひょいっと トランクを持ち上げながら 言い放った。

「俺がいなきゃ 世に出るすべがないんだぞ?こっちの世界では…な!」

「は、はい!もちろん 承知しております!」

「けっこう。それで 少しはやるきも出る。このしんどい作業もな」

 手を後頭部の後ろでひらひらさせながら こっちを見もせず 先生は出て行ってしまった。

「ま、マリア様に あのような 無礼…!」

「いいのよ。実際 ありがたい技の持ち主なんだし」

 私の水晶では ダメだったのだ
 私以外には あまりクリアには見えないらしい

 彼が残した 写真 改めて見つめる。

 目の前で写したかのように鮮明だ

 笑ってらっしゃる!

 不破さん

 初めてみる
 この人の こんな晴れ晴れしい笑顔

 よかった

 向こうで やり直せて

 ちゃんと
 今度こそ
 お姉さまと幸せになれていて

 まぶたのうらが 熱くなってくる

「さあ 早速 不破さんのお母様にお知らせして!」

「は!」

 あの方にだけは お見せしなくっちゃ!

 最愛の息子さんの
 この 輝くような 幸せな笑顔を…!
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