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アナザー・スキップ・スキップ・ビート!

№28(side:尚)

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「特別出演…ですか?」

 夕食の席。
 オレが切り出した話に 意外そうな返事が返ってくる。

「カーネギーホールでの おまえの演奏が 相当 評判になってて」

 …演奏の見事さに加えて
 奏者が、『永遠の妖精』京子ときたら!

「次のコンサートにも ぜひ、出てほしいんだそうだ…。」

 興行主が とびついてくるのも当然だろう。

「そう…ですか…。」

「気が進まないなら 無理する必要は…」

「いえ!出させてください!ぜひ!」

「…いいのか?」

「あの夜の演奏と同じ…で いいんですよね?あんな程度なら、いつでもOKです!」

 …あんな…程度…ね。

 その日 初めて たった一度だけ聴いたばかりの曲
 10曲も サビ巧みにびつなげて メドレーにしてしまうなんて芸当

 プロのミュージシャンでも 結構 難度の高い技なんだが!

「じゃあ 明日のコンサート 一緒に会場入りしてもらう。10時には、ホテル出るから。」

「はい!」

 …?

 なんだか 急に 元気が出て 生き生きしてきたような…?

「嬉しいです!お役に立てることがあって!」

「え?」

「あ、いえ!ホテルに一人でいても 手持ちぶさたですし…その…。」

「そうだな。悪い。一人にして…。」

 今回は アメリカ五大都市を中心に 1ヶ月かけて 12カ所を回っていくコンサートツァー。

 まだまだ 日本には帰れない。
 知り合いもない異国では さぞ 心細い思いをしてるだろう。

「いえ!そんな!お気になさらないで。どうぞ お仕事に専念なさってください!」

「なんなら 祥子さんを ずっと おまえのそばに…」

「だめです!マネージャーさんが いらっしゃらないと不便このうえないですよ!」

「だが…」

「私のことは ご心配なく 今日…新しいお友達もできましたし…」

「ああ…ノエラ・ツルガーネワさん…だっけ?」

「え、ええ。ツルガさんです。」

「…他の…呼び方 できないのか?」

 ものすごく 不快なんだが!個人的に!!

「大作家ツルゲーネフの遠縁なのが自慢だから、ツルガと呼んでくれ…って」

「…いっとくが 俺は あくまで ノエラさんと お呼びするからな!」

「…は、はい。…え?」

「今日は ランチの最中に 無礼なマネしてしまったし…改めて ご招待しよう。
ご都合のいい日伺っておいてくれ。コンサートとその後の夕食。」


「あ、あの。」

「俺の音楽なんかには 興味お持ちじゃないかな?」

「い、いえ!きっと 喜んでくださいます!今日も すごく光栄っておっしゃって…」

「こちらこそ、光栄だ。都合さえ 教えてくれたら 特別席おさえておくから。」

「早速、電話します!彼女に」

 キョーコが ピンクのワイヤーバッグから すっと携帯電話を取り出した。

 パステルピンクにビーズのコラージュ。ハートの右半分だ。

 俺と同じ機種。
 コラージュは キョーコが自分で施した。

 俺の分と合わせると 一つのハート型になるデザインで…

「やめてよね、ママ!今時の高校生じゃないんだから!恥ずかしいわよ 見てて!!」

 嬉々として 俺のと自分のとを並べて
 ハート型に ビーズシール貼ってるキョーコを見て 奏音がからかったものだ。

 番号は、もう 登録してあったらしい。

 即、相手が出て、話し出した。

「ノエラさんが ご挨拶させてくださいって。」

「ああ」

 キョーコから 携帯を受け取る。

「こんばんは!Mr フワ!ご招待頂いて光栄です!」

 少しクセのある英語が流れてくる。

「いえ。今日は 失礼をしましたし。お詫びのしるしに是非…」

「まあ、義理堅いんですのね!」

 …?

 このなまり…?
ロシア語というより…むしろ…

「それで…ご都合は…。」

「明日のボストンはいかがでしょう?私 ちょうど そちらに用がありますの。」

「それはよかった。早速 手配させて頂きますので。」

 …どこの国だ?

この…微妙な発音のくせ。

 ロシア語じゃないのはわかる。

 他に俺がわかるのは…フランス語 イタリア語 スペイン語 ポルトガル語
 (中国語や 韓国語は 勘定に入れなくていいだろう)だが…どれも 違う。
 
「ええ。じゃあ キョーコに代わります。」

 俺から 電話を受け取った キョーコが なにやら 楽しそうに 話している。

 ノエラ・ツルガーネフ…

 調べる必要がある…! 
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