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スパイラル・スキップ・ビート!

№165 『闇に咲く花』【1】(side:セリカ)

 ←「スパイラル・スキップ・ビート!!」№164(蓮) →№166(『闇に咲く花』【2】(side:忠志)
  女子高生名探偵 セリカ   闇に咲く花    【1】(side:セリカ)   

       監督   緒方 啓文

       吉野せりか…京子

       北條 忠志…敦賀 蓮
 
       北條 沙織…琴南奏江 



 ぎぎぎーっ

 重い音とともに 古ぼけた木の扉が開く。

 夏だというのに ひんやりした空気 かすかなカビのにおい

「うっわぁー!すごいですねぇ…!」

 棚には 上から下まで 乱雑に ぎっしり 桐の箱が詰まっている。

 壁際には あっちこっち なにか雑多なものが山積みだ。

「さすが、元華族のお家柄!骨董品の山ですね!」

 さっそく 無造作に積まれていた山の中から お触を書いた木の立て札を発見して 小躍りする。

「沙織先輩!これ!江戸時代の武家諸法度を 一般に公示したときのですよー!?」

「で!?いくらになるのかしら?」

「え。ええと 全国にけっこう配布されたので お値段はさほど…」

「あっそ。じゃ、風呂のたきつけに」

「そんな!歴史の貴重な生き証人ですよーっ!?」

「あのね この蔵には そぉゆぅ やたら古いのが 腐るほどあるの!
 いちいち 感動してたら いつまでたっても 片付かないでしょ!」

「そ、それは そうなんですけど…」

「これは どういうこと!?沙織さん!!」

 っ!

 いきなり 背後から 冷ややかな声が降ってきた。

「蔵の中 整理整頓しようとしてるだけですが?孝子お義姉さま!」

 たかこ…おねえ…さ、ま?

 振り返って 改めて見る
 美人だけど ケンのある 30そこそこの女性

「まあ!こそこそ 泥棒猫みたいなまねするのね!」

 ど
 どろぼうねこ…っ!?

「あーら、お忘れかしら?お義姉さま。ここは 私の生まれ育った家ですのよ」

 沙織先輩も 負けてない

「それに!現家長の母から 頼まれてしていることです!
 ご不満がおありなら 母におっしゃって!」

「…お義母さま…がっ!?」

 ぎろっ
 
 びくっ!!

「…この方は?」

 お、お鉢が まわってきた!?
 ケンのある美女の目線が こっちに!!

「沙織先輩の後輩で、吉野せりかと申します」

 きちっと 頭をさげる。

「そぉう 初めて お目にかかりますわねぇ」

 ふっ

 は 鼻先で笑われたっ

 ああ
 ようするに

 「アンタ、上流社会の人間じゃないわね、フン!」…って 言いたいわけだ

「沙織さん あなたは いずれお嫁に出られる方。
 この家の実権は、今は、実質、主人にありますのよ」

「だから?私の言うことなど聞かなくていいって おっしゃりたいの?」

 !?
 ま、また 新手が登場!?

 わずかに銀髪がまじった上品な中年女性が
 冷たい眼で孝子さんをにらみつけている。

「…あっ…!」

 孝子さんが 真っ青になった。

「お母様、お帰りなさい!遅かったのね、もう、先に始めてたのよ!」

「ええ、ただいま。ごめんなさい 沙織。約束の時間に遅れて」

 お、お母様?!

「沙織の母です。ご挨拶が遅れましたわね、お嬢さん。えっと…」

「吉野せりかと申します!沙織先輩には いつもお世話に…」

「なったのは、私のほうよ。
 前に話したでしょ?お母様。なくなった部費の行方 つきとめてくれた賢い下級生」

「ええええ 聞いてますよ。お会いしたかったわ。
 開校以来の秀才だとか 全国模試満点トップだとか 沙織がいつも自慢してましてね」

「そ、そんな…」

「夏休み中 我が家に ご滞在くださるのでしょう?
 うれしいわ、どうぞ ご自分の家だと思って くつろいでくださいませね」

「あ ありがとう…ございます!」

「夏休み中!?初耳ですわ!!どうして 私に、一言」

「どうして あなたに 言う必要があるの?
 敷地は同じでも 世帯は別。あなたに 一切 ご迷惑は かけませんよ!」

「あ、あかの他人に蔵の中 見せるなんて どうかしてます!」 
 
「沙織に『暇を見つけて お友達と一緒に 蔵を整理整頓してほしい』って 頼んだのは 私です。
 元はといえば あなたと あなたの雇った 古美術商とやらが さんざん 蔵の中 引っ掻き回した挙句
 後片付けも ろくにせず ほったらかしにしてるからでしょう?!」

「わ、私は!ただ…お、お義父さまの ご遺品の整理を…!」

「この状態で…?」

 ちろっと 先輩のお母さまの視線が 蔵に注がれる。

 …うん…
 
 この乱雑さ
 
 どういいつくろっても「整理」じゃなく「荒らし」よね…。

「…私が 夫の死に 茫然自失してる隙に…泥棒猫は どっちかしらね!」

「わ、私…!お、お義父さまが いまわの際まで お心にかけてたことを…」

 え?

「そう それは ご親切にありがとう」

 ぴしゃっと
 北條家の家長は 孝子さんの言い訳をへし折った。

「で?さんざん 探して 何も見つけられなかったんでしょ?
 いまさら この子達の整理整頓に かみつかないでくださいな、見苦しい!」

 ぐっ
 悔しそうに 唇をかむ孝子さん

「…失礼します!」

 くるりときびすを返して 別邸に向かって早足で去っていった。  

「あー!頭にくる!とことん やな女!!」

 沙織先輩は ぷりぷりしながら
 お義姉さんが去った方向を にらみつけている。

「ほんとにね。あんなだから 寛志にも嫌われて 相手にされないのですよ」 

「…っ?!」

 え
 えっと

 こ、こんな 立ち入った話 私が聞いてて いいわけ?

「それじゃあ 私は 戻ります。無理なさらず、適当なところで切り上げてくださっていいのですよ。」

 私には 優しくほほえんで 北條夫人は母屋に戻っていった。

「あいつはね!寛志兄さんに一目ぼれして…財力に 物言わせて まんまと妻の座手にいれた性悪女なのよ!」

 蔵の中に戻って、整理整頓進めながらも 沙織先輩の怒りは納まらない。

「あの…孝子さんが言ってた『お父様の心残り』って?」

「…ああ…えっと…それは」
 
「父の最期の言葉でしてね」

 ん!?

 突如 降ってきた 涼やかなテノール

「忠志兄さん!」

 っ!!

 も、モデル!?それとも 俳優!?

 190cmはある やたら長身の
 ものすごくスマートでかっこいい美青年!!

 
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