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アナザー・スキップ・スキップ・ビート!

№4(side:尚)

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「う、うそ!こんなの…嘘に決まって…」

16年前のオレ達の結婚式。
その翌年の奏音の誕生。
5年前の亮の誕生。

その合間の日常のあれこれ、膨大な数のアルバム。

デジタル画像でたっぷりキョーコに見せつけた。

「ひゃ…ひゃっぽ…譲って…こ、ここが 17年後…としても…。」
キョーコが蒼白な顔で ぶるぶるふるえながらつぶやいた。

「ありえない!よりにもよって!
アンタとなんか結婚するはずないじゃないの!!」


「…っ!」

どんっと 鈍いモノで胸を思いっきり殴られた気分になった。

「…あ…。ご、ご、ごめんなさい…!
し、失礼なこと…。」


すぐに いかにも すまなそうに キョーコが謝った。
…よほど…オレは 傷ついた顔したようだ。

「あ、あのですね…察するに…これ…
パラレルワールドじゃないかと 思うんです!」


「…パラレルワールド…?」

「ええ!ほら!よくSFであるでしょう?平行世界!
どこかよく似た 少しずつ違う世界があるって!」


「…どこかよく似た…どころか…
おまえのいた世界そのものだろうが!ここは!」


「違います!全然!第一!向こうのショータローなら、絶対に私と結婚なんかしません!」

「あのな…!」

 ― こんこんこん ―

遠慮がちなノックの音がした。

「はい?」

「尚…も、申し訳ないんだけど…さすがに…もう会場にいかないと…!」

おずおずと ドアの外から祥子さんが声をかけてきた。

「ああ、わかってる。」

リハもろくにしないで、コンサートに臨むわけにはいかない!

「…キョーコ…」

「は、はい。」

「コンサート開始は 19時。
16時には、専属美容師とスタイリストがおまえの支度を手伝いに来る。
18時には、運転手が迎えに来る。」


「せ、専属…!?」

「…中身はどうあれ、その外見はオレの妻だ。
コンサート会場に姿見せないと 世間のよけいな邪推を招く。
協力してくれ。」


 結婚してから16年。
 よほどの事情がない限り、オレのコンサートには駆けつけてくれてた。

 育休中で仕事もないのに、キョーコが来なかったら、
 世間はやれ『不仲』とか『離婚』とか騒ぐに決まってる!
 ましてや 今夜の会場は特別だ!

「え、ええ。わかったわ。」

とまどいながらも キョーコは、強い目でうなずいた。

「じゃあ…いってくる…。」

「…いってらっしゃい」

ため息つきたくなった。
…いつものように 抱きしめてキスしようとしても…
さっと 逃げられてしまう…。

重い気分で…出て行こうとドアを開けた瞬間!
…一番、重要なことを思い出した!

「キョーコ!」
「は。はい?」

「何かあったら フロントに電話しろ。
絶対に部屋から出るなよ!いいか、絶対にだ!!


「え?は、はい…」
キョーコがおずおずと返事した…のを確認して祥子さんとともに会場に向かう。

「尚…大丈夫…?」

おそるおそる 祥子さんが声をかけてくる。

「…オレは プロだ…。信じろ。」

「そんな!コンサートの出来のことじゃ…。」

「きっと すぐに 戻る!」

「そ、そうよね…!疲れてたのよ…ね!すぐに記憶戻るわよ!きっと!」

「ああ…」

でなきゃ困る!今更!

もう…キョーコなしの人生なんて考えられない!
絶対に 考えられるわけがないんだから…!!
   
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