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降らずの雨

初冬(side:K)【降らずの雨 №4】

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「不破くん…!」

 ショーが、一歩スタジオ内にふみこんだとたん、そこにいた全員が息を飲んだ。

「遅くなって悪かった。早速、録りに入る。」

「…え…。」「…、で、でも…!」「その…!」

「…歌には影響ない。バック演奏も 今まで通り 耳で覚えてくれればいい。」

 全員が 顔を見合わせた。

 けれど…。

「「「OK!」」」

 瞬時に、力強く頷いた。全員が…!

「俺の声じゃカバーできない部分は、ここにいるキョーコが琴でやる。
あらかじめ こいつにイメージ 完璧に伝えておいたから。」

「よろしく お願いいたします。」改めて 頭を下げて挨拶する。

「こちらこそ!」「よろしく!」皆さんが、元気に挨拶を返してくださった。

 ショーの新しいアルバム 収録の日。

 いつもなら キーボードでも ギターでも 意図を伝えられるショーは 今 左手も使えない。

 だから 微力ながら 私が耳で聴いた音、琴で再現してみせた。

 『風花が陽射しにとけていくようなイメージで』…などなど…の細かな指示を得ながら
 四苦八苦 耳でコピーした各楽器の音。

 ようやく全て伝え終わったときには とっぷり初冬の日が暮れてしまっていた。
 
「ありがとう!京子ちゃん!これで、予定通り アルバム出せるわ!京子ちゃんのおかげよ!」

 祥子さんが 温かいココアだしてくれながら ねぎらいの言葉をかけてくれる。

「…そんな…そもそも…私のせいで…」

「地震のせいだから!気にしないで!ね!?」

「オレが オレの勝手でしたことだ。
 お前が 責任感じる必要ないって 何度いやあわかるんだ。」


「…だって…!」

「受験まで 一月もないのに…丸1日拘束して 悪かった…。
でも、さすがに 細かいニュアンス 祥子さんでも つかんでもらえなくてな。」


「そんなこと言われても!伽羅の凛とした甘い香り…なんて!訳分からないもの!」

「わかってる、だから…悪いと思いつつ キョーコに頼るしかなかったんだ。」

「わ、私で 役に立てるなら なんでもしますから…!」

「もう、充分すぎるほどだ。あとは、受験…。」

「受験なんてどうでも!」


「受けるんだ!!」


…!

「しょ、尚!」祥子さんが青ざめて硬直している。

「オレは…もう…二度とあんな思いしたくないんだ!お前の1年奪った…あんな…。」

…っっっ!

胸が痛んだ…。

本当に…気にしてくれていたんだ…私の1年…。

こんなにまで…。

「頼むから!
オレのせいで…また…1年犠牲になんかしないでくれ!!」


こんなにまで…!

「そんなことになったら…オレは今度こそ自分を許せない!」

何を

いままで ショーの何を見て

何を聞いてきたんだろう…私!

何を…!

目頭が熱くなって…のどの奥がひきつってきた。
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