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アナザー・スキップ・スキップ・ビート!

№5(side:京子)

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「信じられませんわ、奥様!まあ、このお肌のつややかなこと!」
「スタイルも抜群で!
これで34歳!15歳のお嬢様と5歳のおぼっちゃまのお母様とは思えませんわ!」

 ええ。私も『信じられませんわ』!

 「不破さん」が言ってた時間より
 1時間も早く押しかけた美容師とスタイリスト。
 尽きない騒々しいおしゃべりにいらいらする。

「お会いしたかったんですのよ!
『世界の妖精』『永遠の美少女』京子様に!」

「長い育休で この数年、全然 お姿拝見できませんでしたものね!!」

 …すごい。
 こっちの「京子さん」…かなりな人気女優さんなのね…
 世界レベルの…!

 まあ…こっちの「不破尚さん」も かなり…人気アーチストのようだ。
 なんせ!カーネギーホールでリサイタルするくらいなんだから!!

 確かに…「夫」が カーネギーホールでリサイタルするっていうのに
「妻」が行かない…なんて!
 かなり奇妙に思われるだろう…特に夫婦関係にうるさいアメリカでは!

 トップアーチストと人気女優…お似合いのカップル…よね。

「ああ。これですのね!
 不破様が奥様のために買い求めた ルビーとダイヤのアクセサリー!」

スタイリストさんが、テーブルの上のアクセサリーボックスを開けたとたん 弾んだ声で叫んだ。

「ビジョンブラッドの見事な赤!周りのダイヤモンドと細工の見事さ!
いつもながら、すごいですよねぇ。」

「このドレスも!すごく豪華で!」

「不破様って 奥様にとことん尽くしてらっしゃるので有名ですものね!」

 女二人…お客様 ほったらかして おしゃべりに夢中だ…・

 どうやら…こっちの「不破尚さん」は
 すごく こっちの「京子さん」を大切にしてるらしいし…。

 向こうとは 相当な違いだ!ホントに!!
 爪もらっておいて、帰ったら 煎じ汁 アイツに飲ませてやろうかしら!?

 …帰ったら…。

 ひやっと 胸の中を 冷たい風が吹き抜ける。

 か…
 帰れるんだろうか…私…。

 か、帰れるわよ!大丈夫!絶対、帰れる!!

 帰るんだから!敦賀さんの部屋に…!!

「…敦賀さん…」

 どうしているんだろう…。

「つるが?」

「…!」

 い、いけない!声に出てしまってたらしい!

「…どこかで…聞いたような お名前ですね…」美容師さんが考え込むしぐさをする。

 …!
 こっちの世界でも いらっしゃるんだ!敦賀さん!!

 思わず 目の前が ぱぁぁぁっと 開けた!

「あ、あの!俳優さんです!日本の!敦賀 蓮さん!レン・ツルガ!!」

 ショータローもどきがこれなら!
 敦賀さんだって きっと すっごい有名人なはず!!

「レン:ツルガ…」
 スタイリストさんが 記憶をたどるように目を閉じ、ぱっと目を開けた。

「ああ!あの…!」

「そうそう!思い出しました!私も!」

「…!あの!今、その俳優さんは…!」

「惜しいですよね…あの黒髪。すっごく素敵でしたのに…!」

「お葬式の時には、相当な数のファンが押し寄せて、
泣き崩れてましたものねぇ…」

 …。

 え…?

 …お…?

「お、奥様!?どうなさいました!?」

 …うそ…。

 敦賀さんが…いない…?

 どこにも…?!

「「奥様ーー!!?」」

 からんでくる うっとうしい手をはねとばし、部屋の外に飛び出した!

 うそよ!
 絶対!嘘に決まってる!!

 日本に行かなきゃ!
 帰って確かめるのよ!この目で!!
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