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№38(side:尚)傷跡を自覚した朝

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 窓の外
 高層ビルの上に朝日が昇っていく

 壁に貼った 地図には どんどん×印が増えていく
 
「ここ5日の内に 即金で…と なれば…そう 多くはないのですが…ほうぼうに点在してましてね…」

 昨夜から すっと詰めている警備会社の者が 焦燥の色も濃くつぶやいた。  

 ぴーぴーぴー

 !!

 握りしめていた携帯が 緊急コールを鳴らす

「いたか!?」

「い、いえ…た、ただ…」

「ただ…なんだ!?」

「カナダの島の別荘で、使用人を見つけました!昨日まで そこで奥様を接待していたそうで!」

 …なっ!?

「昨夜は 島内の見回りがてら 夫婦そろって キャンピングカーで キャンプしてたとかで
今朝になって 別荘に帰ってきたところに 出くわしましてね!」

「すぐ向かう!そいつらを 足止め…」

「その必要はございません。」

 いきなり 違う男の声が割り込む。

 60代半ば過ぎくらいか?低い声が かすかに震えている…。

「今…、ヘリでそちらに向かってるところでございますから。」

「…あなたは?」

「遠藤と申します。久遠様付きの使用人で。ヒズリ家には 40年以上お仕え申し上げております。」

「…ヤツはどこだ!キョーコは!!」

「昨日…5時過ぎに…別荘を出られました。久遠様は 京子様を ニューヨークまで お送りした後
ボストンに行く…と おっしゃって」

「キョーコは帰ってきてないし!ヤツが ボストンに立ち寄った形跡もないんだ!!」

「…はい…先ほど…こちらの方に伺って、あわてて確認いたしましたところ…ボストンには
行く必要も…予定さえなかった…と 判明しました…申しわけありません…」

 ひどく 苦渋をにじませた声…。

yasoukyoku


「私どもへの休暇というお心遣いは…結局…体よく 遠ざけられただけなのですね…。」

 ほどなく ヘリでたどりついた遠藤という男は 悄然とうなだれた

「…何か 心当たりはないのか!?」

「久遠様の銀行口座を調べました…。」

 本来は、できる男らしい。すっと顔を上げて、よどみなく答えた。

「4日前に 5000万$引き出されております。」

「…え?」

「え、えーっと 今のレートは 1$ 120円ですから…」

 傍らの警備会社員が 電卓をたたく。

「ろっ…」たちまち 真っ青になって絶句した。

「日本円で60億ですね。」

 遠藤が さらっと言ってコーヒーを口に含む。

 瞬間
 部屋中の空気が フリーズした!

「あと、カードで宝飾店とブティック、ランジェリーショップもろもろで買い物をなさってて…
 こちらは 大したことありません。すべて合わせても たった100万$ぽっちですから。」

「い、一億2千万…」

「いい!いちいち 言うな!」

 な
 何を買えば そんな値段に!

「不破様!ダメです!」

 コンピューターにはりついていた男が叫ぶ。

「…え?」

「そんな途方もない金額の不動産の取引きは ありません!
 その条件入れたとたんに、該当なしになってしまいました!!」

「内装に回したのかもしれません。3000万$以上くらいに 条件をゆるめてくださいませ。」

「2000万$に下げても ありませんよ!!この不況に!即金でしょう!?」

「範囲を広げろ…もう アメリカ・カナダにこだわらなくていい」

「ヘリで飛べる範囲です。あのヘリでは、7時間が限度です。」

「…そうなると…」

 パソコン前の男が 地図を操作して探索範囲を広げた。

「公海上にある…島も…範囲に入る…な…。」

 なにやら キーを 素早く かたかた たたいている。

 ぱっと PCの画面が 切り替わった

 ― 該当 1件 ―

「不破様!つい最近 その価格帯で売買が行われたのは これしかありません!
 取引額3500万$です!」

「どこだ!!」

「ここです!赤道に近い…イギリス領の小さな島です。」

 またもや かたかた 操作すると ぐぐぐぐぐっと 島の周辺が ズームアップする。

 ひょうたんのような形の緑のこんもりした姿が見える。

「ズームアップは、ここまでが限度です。これでは、詳細はわかりませんね。」

「…だが…ここしかないんだろ?」

「え、ええ…ですが…新しい持ち主の名前は 『ビリー・ジョエル』になってますが…?」

「どう考えても 偽名だろう!!」

 もう少しひねってつけたらどうなんだ!あの野郎!!

イラスト「夜に浮かぶ月の船」(「Heaven’s Garden」様より)
link-bn-g4.jpg

 お題提供「恋したくなる お題配布」様より
「忘 れられない君へのお題」
恋したくなるお題配布bana2
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