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№40(side:尚)ただ偶然を待つ

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「見えてきました!あれです!」

 初めは点だった島影が どんどん大きく見えてきた。

「…一見したところ…建物は 見あたりませんね…。」

「とりあえず 着地してくれ。」

「はい!ですが 平たいところがないので!浜辺になります!
 潮が満ちてこないうちに 離陸しないと 帰れなくなりますからね!」

「…わかった…」

 …どういうことだ?

 ここじゃ…ないのか…?

 全員で上陸する。

 それほど大きい島じゃない…淡路島よりも小さいだろう。

「…なんで ここが 3500万$も…。」

「この周辺には、海底油田がありましてね。相当な資産価値があるんです。」

「それでも 3000万$が限度でしょう…ここの売り主…元の持ち主は、+500万$提示されて、
1週間消息不明になることを 承知したんですよ。」

 ヤツの使用人、遠藤が ぼそっとつぶやいた。

「…この島には なにか 秘密がある…って ことか…。」

 うっそうとしげる熱帯雨林のジャングル…。

「遠藤さんのご指示で 探検に適した服 着てきて良かったです!足下から 何が出るやら…・」

「頭上からは ひるが 落ちてきますよ。ヘルメットも 忘れずに。」

「は、はい!」

 なんとも 蒸し暑い。

 緑の草いきれの中に はっとするほど 色鮮やかな花が たくさんある。

「果物もたわわに実っていますし…この豆や葉も…食べられそうですね…。自炊は、可能ですな。」

「タンパク源は 海から いくらでもとれますし!…となると やはり ここが怪しいですね!」

「…不破様…ご気分でも?」

「…いや…。」

 黙りこくったままのオレを気遣ったのだろう 遠藤がそっとささやいてきた。

「…お察しします…さぞや 奥様のことが ご心配で…」

「悪いが」即 切り捨てた。

「アンタとは 必要以上に 話す気はない!」

「…申しわけ…ありません…」

「うわぁああああああああ!!!」

 前をいく ボディガードの一人が すさまじい悲鳴を上げた!

「どうした!!」

「底なし沼です!!」

 なっ!?

 先頭を行っていた一人が 腰から下 泥の中に沈んでいる!

 仲間達が 必死で 彼の上半身をひっぱっているが どんどん引きずられている!

 あわてて 追いついたオレ達も 加勢して引っ張るが びくともしない!

「ひ、ひきずりこまれる!そ、底に!何か 強い力で 吸い込む物が!!」

 遠藤が さっと腰のローブを取り出し、沼に落ちた男の腕の下を一周させてくくりつけた。

 片方の端を そばにあった大木に回して一周してくる。

「滑車を組み込みましたから!こっちの端の方を ひっぱってください!」

「あ、ああ!」

 沼に落ちた男の手を握ってる一人以外 全員が ロープを引っ張った。

 ずずずっ ずずずずっ

 やっとのことで 沼から引き上げることができた!

「…も、申し訳ありませんでした!草むらと見分けがつかず…。」
 
「…いや…無事で良かった…。」

「お、恐れ入ります!」

「おちおち 探検も できないですね…こうなりますと…。」

「…ああ…。」

「もう一度 ヘリに戻って 今度は、反対側の浜に…」

「ムダです。」

 じっと ノートPCで上空からの地図見ていた社員がきっぱり言い切った。

「なぜだ!?」

「この底なし沼 島の中央部 取り巻くように ドーナツ状になっています。
 どこから上陸しても 沼にぶち当たりますよ。」

 え!?

 あわてて 地図をのぞきこむ。

 島の中央部 黄緑色の円を取り巻くようにある 深緑色のドーナツ…

「この深緑はなんだ?…と 思っていたのですが…これ…だったんですね。」

「…何とか 突破…」

「一番狭いとこでも 幅10kmです。この泥じゃ ボートも進みませんし…。」

 有能なハッカーが 重い ため息をはく。

「これはもう…海底油田の権利 得る足場以外の何物でもありませんね!この島!」

 …!

「…不破様…これでは 犯人も ここには立ち入れなかったと思います。
島の取引は 我々の目を そらすためのトリックだったのでは?」

「トリックで…3500万$も…使うのか?」

「将来を考えれば ここの油田は その値打ちは十分あります。
 なにしろ 中東の石油は 底をつきかけてるんですし」

「ひぃいいいいいいいいいいいいい!!」

 …!?

「今度は 何だ!?」

「あ、あ、あれ!」

 え?

 ヤツの指さす方向を振り返って ぎょっとする。

 蛇!

 しかも 途方もなく 大きな!

「動かないで!動いてはなりません!」

 遠藤の必死な声が 響く。

「視線はそれています!奴らは 空気の急激な流れに反応します!息も抑えめに!」

 全員が凍り付いたまま ただただ 時間の過ぎるのを待つ。

 どれほど 時間がたっただろう。
 
 巨大蛇は ゆっくりと茂みの中に消えていった。

「ふ、不破様!」

 時計を見て 社員の一人が情けない声を出す。

「い、急いでヘリに戻りませんと!満潮で!離陸できなくなります!」

 くっ!

「…わかった 引き返そう…。」

「はい!」

「明日も 引き続き 調べたい!もっと近くに 宿はとれないか!?」

「ここまできたら インドネシアが 最も近いです!すぐ手配します!」

「よろしければ 私どもの主の別荘を お使いくださいませ。」

 遠藤が すっと口を挟む。

「こうなるのではないかと 予想して 佳奈…妻を 先に行かせて 宿泊の用意をさせております。」

「…インドネシアにまで…あるのか!」

「はい。それは、クー様所有の物ですが…どんな協力も惜しむな…と 言いつかっております。」

「その偉大なお父上は、どうした!ご自宅で、高見の見物か!」

「チョモランマ山頂近いところで 撮影なさってるので…すぐには 降りてこられないのです。
非常に ショックを受けられ 落ち込んでおられました。くれぐれも 不破様には おわびを…」

 ぐっと ヤツの胸ぐらをつかんだ。

「…わびて…すむことだと…!」

「ふ、不破様!」

 ボディガードの一人が あわてて引き離した。

「どうかご冷静に!本当に出られなくなります!」
 
 オレの肩をつかんで 訴える。

「何がいるかわからない…こんな場所…!用意もなく ここで一晩は過ごせません!」

「…わかってる…行こう…。」

「「は、はい…!」」

 さっと ボディガードの一人が 俺の前に出る。

「必ず 私の足跡の後を たどってください!」

 さっき 腰から下まで 沼につかってしまってた…男

 何事もなかったように さっさとオレを先導してくれる…。

「…ああ…ありがとう…。」

 苦い思いが 胸をよぎる。

 オレは…見当違いなことをしているのか?

 この島は 単なるめくらましで…本当は 別の場所に…隠されているのか?

 仕事だからって
 関係のない人間 危険に巻き込んでしまっていいのか!?

 教えてくれ!誰か!

 オレは どうすればいいんだ!?

 お題提供「恋したくなる お題配布」様より
「忘 れられない君へのお題」
恋したくなるお題配布bana2
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