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№42(side:京子)あなたの好きなもの

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 ドレッサーの前に座って髪をまとめる。

 大きなピンクのクリップ(薔薇の飾り付き)で留めて ヘアキャップをかぶる。

 元の私なら シャワーのついでに ちゃかちゃかあっと髪洗うのだけど

 背中を覆う この長さだと その後のケア考えると ちょっと躊躇する

 しまいには ドライヤー持つ手が だるくなるんだもの!

 …とはいえ 
 だるくなるほど 自分で乾かしたのは 数えるほどだ。

 エステの後 プールで泳いだときとか…。

 あとは
 不破さんも 敦賀さんも 私には 櫛一つ 持たせはしない

「風呂から上がったら すぐオレを呼べ。その長さの髪、手入れしたことないんだろ?」

 不破さんは 最初の夜から そう言って 椿油とつげの櫛で丹念にブラッシングしてくれた。

「…慣れてますね…。」

「キョーコが妊娠中…髪洗うのもしんどい時期があって…そのときから もう習慣になってる。」

「お、お優しいんですね…。」

「…べつに…。」

 鏡に映ってる不破さんの表情が いとおしそうに和らいだ。

「オレの趣味だ…好きでね…。キョーコの髪に触れるのが…。」

 …ごちそうさまです…。

 聞いてるこっちの方が 赤くなりそうだった!

 本当に
 奥様にぞっこんのご主人だ!こっちの不破さんは!

 ここまでくると
 向こうのショータローなんぞと 比べることさえ 失礼だっ!!

「…綺麗な髪だね…。」

 昨夜の敦賀さんの言葉がよみがえる。

「毎日毎日…大事に手入れしているんだろう…ね。」

 敦賀さんも 絶対に ご自分が乾かすって言い張って すごく丁寧に手入れしてくれた。

 ブラッシング3000回に 1時間はかかってしまうし!
 ここは ヘアキャップしてぬらさないようにするのが 賢明ってものよね!

 山小屋には、いささか不似合いな豪奢なドレッサー
 半円形の鏡の周囲には 繊細かつきらびやかな模様が入っている。

 …?

 この…ところどころにはめこまれてる きらめく石…

 ま、まさか!…宝石!?

 い、いえ!まさか!

 本物のルビーやアクアマリンやダイヤだったら こんな無造作に使うわけないもの!

 寝不足で 脳がどうかなってるみたい私!

 さっさとシャワーを浴びて寝てしまおう!
 嵐が続く間は どうにも対処のしようがないんだし!

 クローゼットを開けて寝間着を取り出す…

 パステルピンクにブルーに…

 はぁ

 何度見ても溜息がでる!

 なんなんだろう!この服の量!!

 これじゃ 1週間どころか1ヶ月 毎日着替えてもおつりがくる!

 アクセサリーも 種類も数も とんでもないし…。

 どれもこれも 本物のとみまがいそうな きれいな石が はめこまれてる!

 …そう言えば…
 向こうの敦賀さんも 限度を知らない人だった。

 進級祝いのリクエスト聞かれて…『ノートがほしい』って言ったら!

 1Dも贈ってくれたのよね…おまけつきで…

 しかも…しかも そのノートったら!

 1冊3万もする 超高級ノートだった!!!

 ああ
 思い出すと 胃が きゅっとなる。

 さすがに 真っ青になって あわてて夕食作らせていただきに走ったっけ…。

 …で
 なぜだか 同居の運びに…。

 …。

 敦賀さん…
 ちゃんと ご飯食べてるかな…。

 早く向こうに帰って 作ってあげたい 敦賀さんの好きなもの いっぱい…!

 体に泡だてたボディソープは 甘い薔薇の香りがする。

 シャンプーもリンスもトリートメントも ボディクリームも バスバブルも 全部 このライン。

 敦賀さんが 用意してくれた
 いつも 京子さんが 使ってるのと同じ物

 タオルを巻いて、バスルームから出る

 ベッドに腰掛けて ボディクリームを首や肩腕と塗っていく
 
「キョーコになら…これも オレが全身に塗ってマッサージしてるんだが…」

 そのとき 私は きっと真っ青になってしまったんだと思う。

「それは 自分でやった方が よさそうだな。ちゃんと全身に塗れよ。」

 私の顔を見て 不破さんは 寂しそうにほほえんだ。

 不破さん
 大事な奥様と連絡がつかなくて さぞ ご心配されてるだろう

 竜巻に巻き込まれてしまったんじゃないかと
 きっと すごく不安な思いなさってるにちがいない

 あんなにいいご主人なんだから!

 ああ
 きっと キョーコさんだって あのご主人に逢いたいはずだ!

 わたしだって 向こうの敦賀さんに 逢いたい!

 逢いたくて たまらない!!

 帰りたい!向こうに!!

 一刻も早く!!
 
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